WRC2017/02/11

ラトバラ、トヨタで2つめのベストタイム

(c)Toyota

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 2017年FIA世界ラリー選手権第2戦ラリー・スウェーデンの競技2日目が10日に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのヤリスWRCで出場しているヤリ-マティ・ラトバラは総合2位につけた。また、チームメイトのユホ・ハンニネンは、SS5でアクシデントによりフィニッシュ後リタイアとなったが、マシンを修復し明日の再出走を目指す。

 初日のスーパーSSでベストタイムを記録して首位に立ったラトバラは、金曜日もSS4でベストタイムを記録し、一時はトップに立ったが、最終的には2位でこの日を走り終えた。一方、手堅い走りで9位につけていたハンニネンは、SS5 のフィニッシュ直前で走行ラインを乱しコースオフ。その際、立ち木に激突しマシンのフロントまわりを破損してしまった。ハンニネンはSS5を最後まで走りきったが、ダメージがエンジンに及ぶことを避けるため、以降の走行を断念した。

トミ・マキネン(チーム代表):「ラトバラの2位という結果はもちろん嬉しいけれど、本当に大変なのはこれからだ。明日は路面コンディションが今日よりもさらに均衡化し、皆が同じような条件で走ることになるため、我々の真の力が試される1日となるだろう。ここまでのところ、マシンの信頼性とパフォーマンスには満足している。小さなミスでユホはリタイアとなってしまったが、マシンを修復し明日彼を再びコースに送り出したいと思っている。我々にとって今年は学習の1年であり、アクシデントもその過程のひとつだ」

ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC#10号車):「今日は、概ね満足のいく1日だった。最初のSSを走り終えた後、自分たちでセッティングを微調整したところ、マシンのフィーリングが好転した。1日を通して良い走りをできたと思うが、唯一、SS7だけは上手く走れなかった。その同じステージをSS4として午前中に走った時は良かったのですが、再走となった午後のSS7ではなぜか自信を失い、力が入り過ぎてタイムをかなり失うことになった。それでも今日の結果には満足している。マシンはほぼ完璧なので、明日も集中力を切らさず戦い抜くつもりだ」

ユホ・ハンニネン(ヤリスWRC#11号車):「今朝はスローなコーナーでタイムを失っていた感じがしたので、サービスでマシンのセッティングを変更したところ、午後は走りがかなり良くなった。そのため自信を持ってドライブしていたけれど、SS5の終わりでコーナリングラインが乱れ、マシンのフロントセクションを木にヒットして大きなダメージを負ってしまった。ステージは走りきれたけれど、冷却系が破損していたので、エンジンを守るために走行を止めることになった。もし可能ならば明日再出走して、できるだけ多く経験を積み重ねたいと思う」
(TOYOTA GAZOO Racingのプレスリリースより)