WRC2017/02/12

ラトバラ、トヨタ初優勝にむけリードを広げる

(c)Toyota

 トヨタのヤリ-マティ・ラトバラは、SS16リケナス・ステージで素晴らしいタイムを叩きだしてラリー・スウェーデンの最終日をスタート、2位のオット・タナクに10.9秒差をつけている。

 ラリー・スウェーデンの最終日は21.19kmのリケナス・ステージからスタートする。リケナスは、1970年代から続くラリー・スウェーデンの伝統的なステージだが、今回初めて逆方向で行われ、ツイスティで高速な道が待ち構える。

 このステージで飛ぶような速さをみせたのはラトバラ、3.8秒差の2位でスタートしたタナクに対して最初のスプリットで4.1秒の差をつけた彼はその後もスピードを緩めることをせずに快走、7.1秒までその差を広げてフィニッシュ、リードを10.9秒差へと広げることに成功した。

「驚いているよ。フィーリングは非常に良いね。マシンに驚かされている。僕とミーカはリラックスしている。すべてが上手く行っている。昨晩、マキネンと良い話ができた。彼は僕に、ステージが始まったらセットアップのことは忘れ、ただドライビングに集中しろとアドバイスしてくれたんだ」とラトバラは語った。

 いっぽう、タナクはマシンのフィーリングに違和感を感じており、満足のゆく走りではなかったと語っている。

「大きな戦いだが、初めのセクションについては満足していない。マシンが常にスピンしたがるんだ。エンジニアと話をしないと」

 トップ2の二人とは対照的に、二日目を終えてラトバラの16.6秒後方につけていたワールドチャンピオンのセバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)は最悪の最終日となってしまった。彼はステージをスタートして最初のコーナーでスピン、逆転のチャンスもあるかに思われていたが万事休すとなった。

「最初のコーナーでバカなミスをした。コーナーをカットして、スノーバンクにぶつかり、スピンしてしまった。なかなかリスタートできなかった。その後は気楽にやったよ。もうラリーは終わったからね」

 ラリー・スウェーデンの最終日に残されたのはあとわずか2ステージとなっており、いよいよトヨタ初優勝のカウントダウンが近づいている。