WRC2018/03/04

ラトバラ、ヤリスは昨年よりトラクションが向上

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシングWRTのヤリ-マティ・ラトバラは、WRCが昨年の終盤戦よりヤリスWRCはサスペンションの改良によってトラクションが向上していると語り、今季初のグラベルラウンドとなるラリー・メキシコにむけて自信を見せた。

 ラトバラはメキシコでは2016年に優勝を飾っているものの、昨年は金曜日のオープニングSSでヤリスの水温が135度に上昇するなど激しいオーバーヒートに苦しめられ、エンジンをセーブするためにステージをロードセクションモードで走ることを強いられて6位に終わっている。

 トヨタは初参戦だった昨年に見舞われた厳しい教訓を元に問題点をすべて洗い出して再発防止に努めたと発表しており、ドライバーズ選手権でチームメイトのエサペッカ・ラッピと並んで3位につけているラトバラはメキシコでの力強い結果を目指す。

「冬が終わり、メキシコで暖かな気候と日差しを最初に経験するのがいつも楽しみにしているんだ」とラトバラ。

「メキシコのステージは非常に高速なセクションと低速なセクションの両方があり、走行ラインの外側には岩が転がっているため正確なドライビングが求められる。我々は先日、スペインでグラベルテストを行ない良い結果を得ている。もちろんメキシコはもっと暑くなるだろうが、1年のこの時期にヨーロッパでできるテストとしてはベストな環境だったと思う」

「サスペンションに改良を加えた結果、トラクションとブレーキング時のグリップが去年の終盤戦よりも良くなったように感じられた。クルマに高いパフォーマンスがあることははっきりとし、もし表彰台に上がることができたら、それは選手権を戦う上では本当に素晴らしいことだね」