WRC2022/08/31

ラトバラ、最強チーム布陣を来季も継続希望

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシングWRTのチーム代表を務めるヤリ-マティ・ラトバラは、2023年もチームのラインナップを変更する理由がないと認めた。

 チームは今季、4台のGRヤリスRally1を投入、ワールドチャンピオンのセバスチャン・オジエがフルタイムでのWRCプログラムを限定的なものへと変更したため、エルフィン・エヴァンスとカッレ・ロヴァンペラの2人をフル参戦させ、エサペッカ・ラッピはオジエと3台目のマシンをシェアしての参戦となっている。また、勝田貴元がトヨタのジュニアチームに位置するトヨタGAZOOレーシングWRTネクストジェネレーションから参戦し、4台目のマシンを駆ってフルタイムでシーズンに挑んでいる。

 オジエは今季これまで3つのラウンドのみスタートしたが、今後数カ月でさらに1戦か2戦の出場が予想されているほか、2023年シーズン開幕ラウンドのラリー・モンテカルロに参戦したいとの意向をすでに表明しており、ラトバラは来季もオジエとラッピが3台目のマシンをシェアして強さを発揮する状況が理想的だと語った。

 来年のドライバーズラインナップについて聞かれたラトバラは、次のように答えた。

「私としては、来年も同じ強力なラインナップで臨むのが理想的な状況だ。セブは今でもとても速い。彼は8度の世界王者だし、モンテカルロなど、いくつかのイベントで、本当に強い。でもラッピが強い場所もある。フィンランド、エストニア、そしてイープルで、彼は表彰台に上った」

「現在の2台(ロヴァンペラ、エヴァンス)と3台目(オジエとラッピ)のシェア、勝田の4台目のコンビネーションはいいと思う。しかし、このようなことを議論して、すべての可能性を考えなければならない」

 トヨタは今季、これまでのイタリアを除くすべてのラウンドで表彰台に上がるなど、圧倒的な強さを見せてきた。フィンランドを拠点とする同チームは、マニュファクチャラーズ選手権を88ポイント差でリードしている。

 オジエやラッピとはすでに来季についての合意があるかどうか聞かれたラトバラは、次のように答えている。

「オジエがモンテカルロに出場したいと希望している話は聞いているが、もちろんまだ何も合意されているわけではない。ラッピもまさに私たちが望んでいたことをやってのけたので、来年も同じようになるチャンスはあるだろう。しかし、それは私が決めるのではなく、日本サイドが最終的に判断することになる」