WRC2018/08/04

ラトバラ、母国表彰台で失った自信が復活

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチームのヤリ-マティ・ラトバラは先週末のラリー・フィンランドで表彰台を獲得し、5戦連続リタイアの苦境によって失っていた自信を取り戻した。

 ラトバラは2月のラリー・スウェーデン以来、自らのミスやマシンの不運なトラブルによって苛立つイベントが続いてきたが、過去3度の勝利を手にしたラリー・フィンランドでマッズ・オストベルグとの接戦の末、3位でフィニッシュした。

 引退にむけたた終わりの始まりか、という囁きもあるなか、ラトバラはきっちりとホームイベントで復活を印象づけた。

「僕はこれまでのキャリアの中で5戦連続のリタイアというのは経験したことがなかった。厳しい期間だった。精神的にとても苦しかったが、今は本当に幸せだ」とラトバラはwrc.comに語った。

 ラトバラは自信と集中力を取り戻すために、フィンランドの間、KIHUオリンピックスポーツ研究所のマインドコーチであるニーロ・コンッチネンと緊密に連携した。

「彼はカリスマであり、非常に良い仕事をする。彼は僕が精神的に回復するのを助けた。自信がなくなっていると、その次のラリーに勝つことはできない。まず最初に自信を築かないと、勝てないんだ」

 ラトバラはラリー序盤、テーム・スニネンとヘイデン・パッドンと競った。彼はもっと良いスタートを切れていれば、トヨタの1-2を獲得できていたかもしれないと認めた。

「この戦いのために目を覚ますのがちょっと遅すぎた。土曜日の午後になってやっとそういう状況になったんだ。それまではずっとマッズの方が僕よりも強かったし、オットは彼だけの別次元のクラスにいたしね。セットアップを少しいじってそこから自信が持てるようになった。だが最終的には、フィーリングを掴めたことのほうが重要だ。そのおかげで僕はスピードを取り戻し始めた。これは僕たちの今後に向けてとても重要なことだ」と彼は説明した。