WRC2017/01/23

ラトバラ「トヨタでのモンテ2位は僕の誇り」

(c)Toyota

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 TOYOTA GAZOO Racingのヤリ-マティ・ラトバラは、トヨタのWRC復帰戦で2位の表彰台を獲得できるとは想像もできなかったとその喜びを語った。

 ラトバラは昨シーズン末、フォルクスワーゲンの撤退のあとトヨタと契約することができたものの、新チームでのデビュー戦にむけてけっして十分なテスト時間と準備を行うことができたわけではない。さらにこれまで彼とモンテカルロとの相性はわるく、2015年には2位となっているものの、この難しいイベントではアクシデントなどに終わることも多かった。

 しかし、ラトバラは今回のモンテカルロではスタートこそ9番手と出遅れたたものの、すこしずつペースをアップ、電気系のトラブルにひやりとすることもあったが、終始にわたってクレバーな走りを続けて、見事にキャリア最上位の並ぶ2位のポディウムを達成することになった。

 ラトバラは、最終日にエンジントラブルで遅れたオット・タナクに同情するともに、トヨタに素晴らしい結果をもたらすことができた週末を喜んでいる。

「最終日は特にタイヤに気をつけて走ったけれど、なかでも最後のステージは積雪によりグリップがあまり感じられなかったので慎重に行くことになった」とラトバラは語った。

「2位を走っていたオット(・タナク)は今回とても頑張っていたので、最後にトラブルで遅れてしまったことはとても残念だが、トヨタのWRC復帰戦を2位という想像もしていなかったような結果で終えることができて、本当に嬉しいよ。ラリー・モンテカルロでの私の過去のベストリザルトは2位だったけれど、新しいチーム、新しいマシンでふたたび2位に入れたことを誇りに思うよ。この素晴らしい結果は、チームのサポートと、ファンの皆さんのおかげだよ!」

 また、チームメイトのユホ・ハンニネンも金曜日のクラッシュのために順位こそ16位で終えることになったが、最終日のパワーステージでは3番手タイムを獲得、ボーナスポイントを3ポイント得ることに成功している。

「今日のステージはコース上のどこに雪や凍結箇所があるのかを見極めることが難しかったので、とにかく注意して走った。金曜日のミスで順位を落としてしまったのは残念だが、トヨタのWRC復帰戦で2台のヤリスWRCが完走を果たし、しかもそのうちの1台が2位でフィニッシュし表彰台に上がったことを本当に嬉しく思う。ヤリスWRCはニューカーにもかかわらず特に大きなトラブルは起こらず、速いペースで走ることがでた。今回のラリー参戦でいくつか課題が見つかったので、今後も開発の手を休めることなく、マシンとドライバーの両方が揃って成長できるように努力を惜しまないよ」とハンニネンは語っている。