WRC2025/12/30

ラトバラがプリントスポーツを買収へ

(c)Jari Matti Latvala

 トヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチームのチーム代表を務めるヤリ-マティ・ラトバラは、自身が代表取締役を務める会社JML-WRTが、エーロ・ライコネンからプリントスポーツの全株式を取得、新たにラリーチームのオーナーにも就任することになったことが明らかとなった。

 プリントスポーツは、ラリーカーの運用とサービスを行い、フィンランド国内およびWRCの両方で成功を収めてきた。2024年にはトヨタの支援を受けたサミ・パヤリがGRヤリスRally2でWRC2のタイトルに輝き、2025年にはオリヴァー・ソルベルグが同じ道をたどり、GRヤリスRally2でタイトルに輝いている。

「私にとって、プリントスポーツの買収は自然な選択でした。プリントスポーツは高い専門性を示しており、社員のプロフェッショナルで情熱的な姿勢と強い競争心は、私が常に尊敬するものです」とラトバラは語っている。

 ライコネンによって1997年に設立されたプリントスポーツは、これまでシュコダ・モータースポーツのファビアで数々の栄光を収めてきた実績の多いファクトリーとして知られるが、近年はユヴァスキュラに拠点を置くトヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチームと緊密に連携してきた。
 
 ユヴァスキュラ近郊のリーヴェストゥオーレで事業を展開しているプリントスポーツは、今後はトヨタ専属のチームとなり、トヨタのWRCチームと緊密な協力関係を維持しながら、WRCチャレンジプログラムのためにGRヤリスRally2を走らせるほか、GRヤリスRally2をレンタルする業務を行うことになる。プリントスポーツ創設者のライコネンは引き続きチームのCEOを務め、チームの業務を統括することになるという。

「WRC2で2連覇を果たした実績を考えると、プリントスポーツはまさにプロフェッショナルなチームです」とラトバラは語った。「最高のオペレーターであり、優れたシステムと機能で素晴らしい成果を上げてきました。もちろん、エーロが引き続きチームを運営し、カスタマーの管理と業務を統括する予定です」

 JML-WRTは、2025年2月に設立されたラトバラがオーナーを務める会社だが、同社の副取締役には、TGR-WRTのCEOを務める春名雄一郎およびTGR-WRTのテクニカルディレクターを務めるトム・ファウラーが就任している。ラトバラによると、トヨタのWRCチームの主要メンバーがプロジェクトに参加しているにもかかわらず、トヨタは会社に大きく関与していないとのことだ。

「言い換えれば、私一人では到底成し遂げられなかったし、助けが必要だった。春名はビジネス面で、ファウラーは技術面をカバーしているので、彼らを招聘しました。こうして私たちは共にこのプロジェクトに取り組んでいるのです。私一人では到底成し遂げられなかったでしょうから」