WRC2019/01/12

ラリー・ジャパン、2020年開催へ大きな一歩

(c)RALLY-X

 WRC世界ラリー選手権日本ラウンド招致準備委員会は、東京オートサロンにおいて記者会見を行い、2018年に開催されたキャンディデートイベントについての報告を行うとともに、2020年のWRC日本ラウンド開催に向けた招致活動についての説明を行った。

 招致準備委員会の高橋浩司氏は、キャンディデートイベントがWRCプロモーターからも好評価をもらったと説明、2020年ジャパン開催にむけた準備としては大きな一歩を踏み出したと報告した。

「2019年のWRC誘致は実現できませんでしたが、応援してくださった皆さんの期待に応えることができず、我々としても非常に悔しい思いをしましたが、だからこそ見えてきたものもたくさんあります」

「2020年に日本ラウンドの招致を成功させるために、昨年11月に新城ラリーの一部をお借りしてキャンディデートイベントを実施しました。キャンディデートイベントは、候補イベントの主催者開催地域、コース、施設、安全性などがWRC開催の基準に達しているかどうかを図るための視察が行われました」

「この新城ラリーの現場および周辺地域とコースを、FIAオブザーバーとしてティモ・ラウティアイネンさん、FIAの安全面を統括しているFIAセーフティデリゲートのミシェル・ムートンさん、WRCプロモーターからオリヴァー・シースラ代表をはじめとして担当者数名が、それからマニュファクチャラーからはヒュンダイ・モータースポーツからアラン・ペナスが視察のために来日しました」

「すでにJAFを通じて、FIAオブザーバーレポート、セーフティデリゲートレポートが我々の手もとに届いていますが、想定しているコースの安全面を含めて基準に達していないとの指摘や改善の指摘があった部分もありましたが、全体的には高い評価をいただくことができました。とくにサービスパーク、競技本部、スーパー・スペシャルステージ、ラリーパークを設置する計画をもっている愛・地球博記念公園(モリコロパーク)の施設については、大変高い評価をもらうことができました。また、WRCプロモーターからもキャンディデートイベントとして成功だったと評価をもらっており、2020年招致への準備としては非常に大きなステップを一つクリアできたと思っております」

「招致準備委員会では現在、2020年のWRC日本ラウンド開催に向けて、新たなロードマップを作成しています。プロモーション計画などすべて一年先送りとなったため見直しとはなりましたが、今年の秋にはなんらかのかたちでイベントを実施することも含め、ロードマップ全体を慎重に検討しているところです」

「WRC委員会では来季のカレンダー調整を春の段階からスタートさせると伝え聞いております。2020年のWRC日本ラウンドの正式な開催決定は、おそらく10月頃になると思いますが、昨年の反省を踏まえ、少しでも早く応援してくださる皆さんに良い報告ができますよう、我々としても精いっぱい活動してまいりますので、引き続きご支援をよろしくお願いします」