JAPAN2017/09/18

ラリー北海道で新井敏弘が今季全日本2勝目

(c)Takeshi Sakuma

 全日本ラリー選手権第7戦ラリー北海道が9月15日〜17日に開催され、新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)が今季2度目の優勝を飾った。

 18SS/222.35kmというシーズンでもっとも長距離で争われるラリー北海道は、金曜日の夕方に北愛国広場で行われたセレモニアルスタートで開幕、オープニングSSとなったサツナイ1で鎌田卓麻/市野 諮(スバルWRX STI)がベストタイムでリードする展開で始まることになった。

 翌16日から林道へと舞台を移して本格的な戦いは始まることになるが、そのオープニングSSで早くも波乱が発生する。初日を終えて0.4秒差の2位につけていた地元の奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューションX)がコースオフする波乱のなか、鎌田はSS2でもトップタイムを奪い、2位に浮上した新井に5.4秒差をつけることになる。

 だが、鎌田は続くSS3クンネイワのステージで左フロントタイヤをパンク、やむなくタイヤ交換を行ったために2分46秒遅れの8位まで後退することになった。

 この28.75kmの難しいロングステージでライバルに30秒以上もの大差をつけるベストタイムを奪って首位に立った新井は、34.8秒差で続く勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI)との差をじわじわと広げ、1分12.6秒差をつけて初日を終えることになった。

 新井は最終日も連続ベストタイムで発進、堅実なペースで2位キープに専念する選手権リーダーの勝田との差を最終的に1分56.5秒差まで広げて今季2勝目を飾ることになった。

 また勝田から47.8秒差の3位には初日のパンクから挽回した鎌田が続いている。

 JN-5クラスでは川名 賢/島津雅彦(プジョー208)がウォーターポンプベルト破損によるオーバーヒートでリタイア、小濱勇希/馬場雄一(シトロエンDS3)が独走で優勝、小濱は今季JN-5クラスチャンピオンを確定した。また、JN-4クラスは山本悠太/藤田めぐみ(トヨタ86)が優勝、JN-3クラスでも天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツ)が優勝して今季クラスチャンピオンを確定、JN-2クラスは石田雅之/遠山裕美子(トヨタ86)、JN-1クラスは須藤浩志/新井正和(スズキ・スイフト)がそれぞれ優勝を飾っている。

 次戦の全日本ラリー選手権第8戦M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズは10月13〜15日に岐阜高山市周辺で開催される予定となっている。