WRC2025/07/21

ラリー後会見「今夜はユハとダンスを踊りたい」

(c)Toyota

(c)Hyundai

(c)Hyundai

―今回のラリー・エストニアは、これまでのエストニアで最速のラリーとなりました。オリヴァー、さきほど少し感情が込み上げてきたようですが、今は椅子に座っている場合ではありませんよ。WRCイベントで初優勝を飾りました。今の気持ちを聞かせてください。

オリヴァー・ソルベルグ:「何と言えばいいのか、本当に信じられない時間だった。今もまだ圧倒されている。嬉しくて、ほっとして、胸がいっぱいだ。僕とエリオットは、長い間本当に努力してきた。夢を見続け、決して諦めず、常に戦い、信じ続けてきた。少しだけ、呼吸を整えるための時間が必要だ。ファンの皆にも大きな感謝を伝えたい。世界で最も情熱的なファンたちだ。もちろん多くの人がオイットの勝利を願っていたことを知っているので申し訳ないが僕も全力を尽くした。これまでの人生で、ここまで緊張し、嬉しさや恐怖を一度に味わったことはなかった。金曜の夜、信じられないことに、なぜか自分がリードしていた。後ろにはとてつもなく速いドライバーが2人、クレイジーな走りで追ってきていた。そして土曜の朝、目が覚めたときには、『ああ・・・どうしよう?』と考えた。みんな出走順も近く、それほど簡単ではないだろうと思った。だが、土曜の昼には再びリードを広げることができた。午後には、『ここで本当に勝利できると信じて攻めるべきか、それとも冷静に走り続けるべきか』と自問した。昨晩は眠れなかった。一睡もだ。そして今朝は、言葉が出なかった。でも今は、とにかく、とにかく幸せだ。最高だよ。ありがとう」

―週末の間ずっと完璧なペースノートで支え続けたコドライバーのエリオット・エドモントンにも話を伺いましょう。ステージエンドではオリヴァーから話を多く聞きましたが、これは明らかにチームの努力の結果です。エリオット、あなたにとってもWRC初優勝となりますが、今の気持ちをどのような言葉で表現しますか?

エリオット・エドモントン:「正直に言って、なんと表現すればいいか分からない。週末を通してずっと、『もしかしたら』と思ってはいたが、それはあえて意識の外に置いていた。実際にフィニッシュラインを越えたその瞬間になって、ようやく『本当に勝てるんだ』と信じることができた。そして、現実に勝利を手にした。今は、あらゆる感情が一度に押し寄せてきている。それと、今回が自分にとってWRC通算70戦目だったことも、今日初めて知った。ここまで来るのに長い時間がかかったが、それでもようやくここに到達できた。それは本当に素晴らしいことだ。言葉が出ない。ただただ最高の気分だ」

―ここエストニアでは素晴らしい観客の皆さんの応援がありました。ステージでもエアホーン(ラッパ)が鳴り響いてましたね。今も盛大に盛り上げてくれています、そしてもちろん、総合2位のホームヒーローがここにいます、オイット・タナク、今、どんな気分ですか?

オイット・タナク:「正直に、今週末は2つ素晴らしいものを見てきたと思う。1つはもちろん、オリヴァーの優勝だ。彼が速いということはなんとなく分かっていたけど、ここまで速いとは予想していなかったよ。おかげで、我々フルタイムWRCドライバーたちを完全に屈辱的な状況に追い込んでくれたよ(笑)。それでもこうして今、このとおりここにいる。でも本当に彼は素晴らしい仕事をしたんだ。僕もできる限りのことをすべてトライしたと、はっきりと言える。それでもうまくいかなかったんだ。そして実は、2つ目に言いたいことは、ここに集まってくれた大勢の皆さん、森の中にもいてくれた皆さんもいてくれたことだ。でも正直、エストニアのような小さな国で、これほどのラリーの祭典を作り上げたことは、主催者の大きな尽力があってこそだ。本当に素晴らしい運営で、間違いなくWRCの中でも最高レベルのラリーの1つだ。どんなイベントであろうと、それがコンサートであれ、ラリーであれ、人がいなければ成り立たない。そしてここには今日のこの素晴らしいイベントを形づくっている人たちがいる。正直に、僕たちは本当に楽しませてもらったよ」

―それでは次はティエリー・ヌーヴィルに聞きたいと思います。総合3位ですが、この2日間、あなたとオイットとの間で繰り広げられていたバトルを見てきました。なかなか前を走る彼を捕らえられずにいました。フィンランドでも選手権の戦いは続いていきますが、今回のラリーを終えてどう感じていますか?

ティエリー・ヌーヴィル:「そうだね、とりあえず、彼らよりも短くまとめようと思う。とにかくいい週末だったし、楽しんだよ。表彰台にまた上がれたのは嬉しいし、素晴らしい戦いになったよ。そしてもちろん、チームにとってはいずれのクルマも完走させることがとても重要だったから、きっちりとその仕事ができたし、ステージも良かったし、楽しんだよ。運営は今回も大規模でしっかりしていた、とても楽しい週末になった。それが良かった点だけど、今どうしても言いたいことが。(ソルベルグに向けて)僕も今夜のパーティに呼んでほしいんだけどな。ダンスフロアで全開なんでしょ?」

―では、ここからはトヨタのユハ・カンクネンにお話を聞きます。ユハ、オリヴァー・ソルベルグ、エリオット・エドモンドソンが今回初めてドライブするトヨタのRally1カーを駆っての見事な勝利でした。またこれはトヨタにとって記念すべきWRC100勝目になります。これも非常に特別なことです。この特別な週末について、その結果についてどうですか、あなたの言葉を聞かせてください。

ユハ・カンクネン:「とにかく信じられないような週末というかな。このオリヴァーのような若い青年があれほどのクリーンな走りをしていて驚いた、タイヤを除いてクルマは見たところ何も変わってないくらい、クリーンだった。非常に経験豊富なティエリーやオイットに対してもあれだけクリーンに走ることができるのはすごい。彼らがプッシュしている時に少しプレッシャーもあったはずだが、彼はそれにもしっかりと対処できていた。そしてもちろん、フィンランドのラリーに向けて集中的に取り組んでいく前に、100勝記念のお祝いをしたいと思う」

―もちろんです。ではオリヴァー・ソルベルグに最後の質問です。ティエリーがダンスのことを言っていましたが、今夜はダンスフロアで何かが披露されるのでしょうか?この勝利をスタイリッシュにお祝いするのですか?

ソルベルグ:「まさか自分がユハ・カンクネンと一緒に祝える日が来るとは思ってもいなかった。彼は子どもの頃から僕のヒーローだった。もちろん、父と並んでね。常に僕にとって世界一かっこいい存在だった。そして今週末、彼は全力で僕を支えてくれた。彼のおかげで冷静にいられたし、どうすべきかを教えてくれた。だから今夜は、ユハと一緒に大いに祝い、そしてダンスフロアで踊るつもりだ!」