WRC2025/11/19

ランチアがWRC2計画を公式会見で発表

(c)Lancia

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 ランチアは火曜日、フランスのサトリーにあるステランティス・モータースポーツ本社でWRCプロジェクトを公式に発表した。
 
 世界ラリー選手権のWRC2カテゴリに伝説のブランド、ランチアが帰って来る。チームは既にランチア・イプシロンRally2 HFインテグラーレの写真とビデオを公開しているが、メディアに向けてこのマシンを正式にお披露目したのは今回が初めてとなる。

 前任者のルカ・ナポリターノCEOに代わる新しいランチアのCEOのロベルタ・ゼルビ(写真)はイプシロンRally2 HFインテグラーレを前にして次のように述べている。「ランチアのWRC復帰は、謙虚さ、決意、そしてイタリアの誇りを基盤とした道のりの成果です。私たちは、その伝説的な伝統を深く認識していますが、それは私たちを威圧するどころか、ランチアが紛れもないスタイルと大胆さでレースに復帰したことに、全力を尽くすというインスピレーションを与えてくれます」
 
 この会見には、ステランティス・モータースポーツの上級副社長であるジャン-マルク・フィノも登壇し、グループ内の各レーシングブランド間の相乗効果や共通するパフォーマンスカルチャーについて語った。また、ステランティス・モータースポーツのカスタマーレーシング&スポーツビークル部門責任者を務めるフランソワ・ウェールも出席し、新型イプシロンRally2 HF インテグラーレの技術開発と2026年に向けた競技面でのロードマップについて説明した。

 2度のWRC王者であり、このプロジェクトのテクニカルコンサルタントを務めるミキ・ビアシオンは、ランチアの復帰に胸が高鳴ると強調した。「ランチアがラリーに戻ってくるのを見るのは、一つの輪が完成したような気持ちだ。私はこれらのマシンが形になっていくのを見てきたし、開発テストにも関わってきた。そして今、このプログラムに参加する若いドライバーたちと共に仕事をしている。ラリーを夢見る人が再びランチアを夢見るようになることを思うと、感激して胸が高鳴る」

 今回の会見で最も大きな関心を集めたのは、来季WRC2でランチアのステアリングを握るドライバーは誰かという点だった。しかし、その疑問は未だに解消されていない。チームによると、ドライバー契約はまだ最終調整中であるため、名前はまだ公表できないとのことだ。ドライバー発表は12月中旬頃になる予定だ。

 ランチアとの関連で最も有力視されているのは、近年WRC2でシトロエンのRally2マシンで成功を収めているフランス人ドライバーのヨアン・ロッセルだ。来季の選手権ではランチアがステランティスの公式チームとなるため、シトロエンはその立場を明け渡す。ランチア・イプシロン Rally2 HF インテグラーレの技術は、シトロエンC3 Rally2をベースとしている。

 ランチア・イプシロン Rally2 HF インテグラーレは、開幕戦のラリー・モンテカルロでデビューを予定しており、チームは来季、少なくとも8つのWRCイベントにオフィシャルチームを参戦させる計画だ。