ERC2016/08/27

ルクヤヌク、チェコのシェイクダウンで一番時計

(c)ERC

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 ヨーロッパ・ラリー選手権第8戦チェコ・ラリー・ズリーンの予選ステージが8月26日に行われ、ロシアのアレクセイ・ルクヤヌク(フォード・フィエスタR5)がシュコダ・ワークスのヤン・コペツキ(シュコダ・ファビアR5)を0.3秒上回る最速タイムを叩きだした。

 ポホジェリツェの4.71kmのステージで行われた予選ステージは、その直前に行われたシェイクダウン走行でルノー・クリオR3Tを駆ったアートゥル・シミンスがコースに40m近くにわたってオイルを漏らしたためにスタートが40分ほど遅れることになり、スタート地点で待たされたドライバーたちはすっかり冷えたタイヤで攻めることを強いられた。

 予算の問題から前戦ラリー・ポーランドを欠場したルクヤヌクは、選手権でもあとがない状況に追い詰められているが、難しい状況で走ることになった予選を2分52.1秒のトップタイムで発進、チェコ・ラリーでの勝利にむけて完璧な仕上がりをみせている。

 いっぽう、過去、チェコ・ラリーで5勝を飾っている地元のコペツキは、最終コーナーでスライド、ゴール地点で「熱くなりすぎた」と語った彼は0.3秒遅れの2番手タイムに留まっている。

 選手権リーダーのカイエタン・カイエタノビッチ(フォード・フィエスタR5 )は1.3秒遅れの3番手タイム、今季ERCで2勝を飾ったラルフス・シルマチス(シュコダ・ファビアR5)はR5マシンでの初のターマック・ラリーにむけて、まずは2.5秒差の5番手タイムで順調に滑り出している。

 シルマチスと同タイムの5番手タイムに地元のトーマス・コストカ(シュコダ・ファビアR5)、ポーランドのウーカシュ・ハバイ(フォード・フィエスタR5)が6番手、ヤロミール・タラブス(シュコダ・ファビアR5)は路面のオイルに慎重になりすぎて7番手タイムに終わっている。

 また、ドイツのファビアン・クライム(シュコダ・ファビアR5)は冷たいタイヤによるドライビングミスで10番手タイム、フランスのブライアン・ブフィエ(シトロエンDS3 R5)は朝からパワーが上がらない問題を抱えており、7.4秒遅れの18番手タイムにとどまっている。

 チェコ・ラリー・ズリーンは金曜日の18時にナミスティ・ミル平和広場をスタート、21時から始まるズリーン市のスーパーSSで開幕する。