ERC2018/09/25

ルクヤヌク、戦いのアプローチ変更が王座の勝因

(c)ERC

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 今年のヨーロッパ・チャンピオンに輝いたロシアのアレクセイ・ルクヤヌクは、ただひたすら全開というドライビングスタイルを見直したことで今年のタイトルを獲得できたとシーズンをふりかえった。

 ラリー・ポーランドのスタートを前に選手権のライバルであるブルーノ・マガラエスがタイトルへの挑戦を断念したため、王座はルクヤヌクのものになることが確定していた。残念ながら、ポーランドでは土曜日の朝、彼はアクシデントを引き起こしてリタイアとなったが、ERCのインタビューにおいて、今年は戦いのアプローチを変えたことがシーズンの勝因だと答えている。

―あなたはヨーロッパ・ラリー選手権での初めて出場したラリーを覚えていますか?

ルクヤヌク:「ラトビアで行われたラリー・リエパーヤ・ヴェンツピルスだったね。2013年の冬に行われたイベントだった。僕らはASRTラリーチームの三菱ランサーエボリューションをドライブした。うまくいっていて総合で3位につけていたが、残念なことにマシンにダメージを与えてしまった。どこかでスノーバンクにヒットして、オイルクーラーを破壊したんだ。オイルを失い、ラリーを止めなければならなかったんだ」

―クレイグ・ブリーンやフランソワ・デルクールのようなドライバーと競うのはどうでしたか?

ルクヤヌク:「クレイグは少し速かったね。ツイスティなセクションでは特にそうだったが、デルクールには本当に近づくことができた。僕は彼がWRCを走っていた時代を覚えていたので、彼との話には本当に興奮したよ。その瞬間は僕にとって本当にあり得ない経験だった。その彼に迫って、チャレンジすることは本当に素晴らしい機会になった。コリン・マクレーERCフラット・アウト・トロフィーも受賞したんだよ」

―あなたは、みんなから「クレイジーなロシア人」と呼ばれていることをどう思いますか?

ルクヤヌク:「僕は限界までプッシュするのが大好きなんだ。ラトビアとエストニアは、本当にフラットに走ることができる場所なんだ。グループNのランサーで時速200km以上の最高速度をだせた! R5マシンの最高速度はそれほど高くはなかったが、僕らはそれを破るためにベストを尽くした。僕が人々に何か喜びを与えられるならうれしいね。それは私を運転し、私はより強くそしてより強く押すように試みる。私は運転が好きだし、ドライブできるだけで幸せだ。ラリーに出ていれば、世界で最高の場所でバカンスを取っているようなものだよ」

―あなたが初優勝を飾った2015年のラリー・エストニアもそうでしたね。

ルクヤヌク:「R5でシーズンを開始したけど、途中でR5をドライブする予算がなくなったのでランサーで出場したんだ。本当にクレイジーな結果だった。2位は経験していたが、ポディウムの頂点はそれが初めてだったし、とてもいい思い出だよ」

―あなたは過去にもERCタイトルに挑戦しましたが、今年は何が変わったのですか?

ルクヤヌク:「これは何年もラリーを走って、ずっとプッシュしてきたその報酬のようなものだね。僕らは戦いのアプローチを変えたことでチャンピオンシップを獲得した。今年は3戦で優勝し、1戦は2位で終えることになった。不運もあったが、多くのポイントを獲得できたことが間違いなくタイトルにつながった。僕らの情熱とドライビングスタイルを変えるのは簡単ではなかったが、最終的には、それが必要なのだと理解した。おそらくこのようなドライブからそれほど多くの喜びを得ることはできないが、タイトルという結果から多くの喜びを得ることができた。僕たちは良い進歩を遂げたと思う」

―あなたは自分のパフォーマンスに満足しましたか?

ルクヤヌク:「僕らはいくつかの強烈なパフォーマンスと、限界ではなかったがより正確なドライブをすることができた。すべてのラリーでポイントを獲得しようとしたが、残念ながらキプロスとギリシャでは不運があった。両方とも僕が愚かなミスをしたわけではなく、ただ岩が不運な出来事を引き起こしたんだ。しかし、それにも僕らは学び、ようやく新しいスタイルの構築について考えたんだ。多くのことが変わり、それがうまくいった」