WRC2017/09/12

ルフェーブル、ホームイベントで優勝

(c)Stephane_lefebvre

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 ステファン・ルフェーブルは先週末、フランス北部で開催された第40回ラリー・ル・ベテュノワで圧倒的勝利を収め、地元のファンを熱狂させた。


 ルフェーブルは先週、シトロエンのC3 R5をテストしたばかりだが、彼の故郷ノ・レ・ミーヌからわずか10キロ離れたベテューヌで開催されたフランス国内トップレベルのラリーに特別ゲストとして参戦を果たした。

 PHスポールのシトロエンDS3 WRCで参戦したルフェーブルは、ガールフレンドのコラード・デ・カルリがコドライバーを務め、土曜日と日曜日の12ステージ全てを勝利してイベントを支配した。イベントに参戦したマシンの中にはWRカーも他に11台含まれ、ルフェーブルの父フィリップもC4 WRCをドライブしていた。

 ステファンは彼の親友でシュコダ・ファビアWRCをドライブしたミカエル・レデレーに3分26.5秒の差をつけてフィニッシュした。フォード・フィエスタRS WRCを駆ったピーター・テイラーが3位を獲得した。

「僕はこのラリーを軽く扱っていなかった。なぜなら、スタートには12台のWRカーが並び、強いライバルが沢山いたからね。また同時に、この機会をレースのコンディション下で高速走行の経験を積むことに利用したかった」とルフェーブルは語った。

 ルフェーブルはこのあとシトロエンのWRCチームに戻り、10月5日から8日にかけて開催されるラリーRACC・カタルーニャ-ラリー・デ・エスパーニャに参戦する。

「そのため僕は速いペースでドライブした。突然の豪雨のために、最初と最後のステージは最も複雑だった。僕は(WRCでコドライバーの)ギャバン・モローがFacebookで設定した課題をクリアするために、あえて360度スピンをしたときだけリラックスできたよ!」

「ミカエルと一緒に表彰台に乗れて嬉しい。またカルリは僕の助手席で素晴らしい仕事をしてくれたので、彼女と一緒にいられて素晴らしかった。僕たちが一緒にラリーに出場したのはこれが初めてだったが、彼女にとってはこれがWRカーデビューとなった」

 ステージにはルフェーブルの走りを一目見ようと、大勢のファンが詰めかけた。彼はサインとセルフィ―を求める声の多さに驚いたと語った。

「北部ではモータースポーツは人気があり、僕も両親とラリーに付いて来ていたので、ラリーへの情熱が生まれた。今週末、僕は観客の数に驚き、多くの人が僕のキャリアを温かく見守ってくれていることを知った。彼らとの交流は、本当に心温まるものだった。僕は彼らをハッピーにできたことが嬉しいよ」