ERC2022/03/08

ロシアのグリアジン、ERC開幕戦への出場を辞退

(c)RedBull Content pool

 ニコライ・グリアジンは、今週末に行われるヨーロッパ・ラリー選手権(ERC)開幕戦のラリー・セーハス・ダ・ファフェ・エ・フェルゲイラへの参戦を「個人的な理由」で取り止めた。

 ロシア出身のグリアジンは、今季はトークスポーツとのWRC2参戦プログラムを開幕戦モンテカルロからスタートしており、今週のERCの開幕戦ラリー・セーハス・ダ・ファフェにも出場することが決まっていた。

 ロシアのウクライナへの侵攻によって、FIA は先週、ロシア人とベラルーシ人の競技者のFIA選手権への出場について、そのイベントの開催国のモータースポーツ連盟が出場を承認した場合には、ロシアとベラルーシの国のシンボル、色、旗を公的に使用しないなど特定の条件下においてこれらイベントに出場できることを認める発表を行っている。

 すでにポーランドをはじめとして複数のモータースポーツ連盟はロシア人とベラルーシ人の参戦を認めないことを決定しているが、ラリー・セーハス・ダ・ファフェを主催するポルトガルのFPAK(ポルトガル自動車とカートレース連盟)はいまのところそうした決定を下したわけではなく、グリアジンは、ラトビアのライセンスでエントリーを行っていた。

 プロモーターは、グリアジンのエントリーが取り下げられた理由について「個人的な理由」だと説明しており、FPAKはコメントを差し控えている。