WORLDWIDE2017/03/09

ロヴァンペラ、イタリア選手権参戦を正式発表

(c)Motor Show Bologna

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 フィンランド出身のカッレ・ロヴァンペラは、来週末に行われるイタリア・ラリー選手権開幕戦のラリー・イル・チョッコにプジョーイタリアのオフィシャルチームのプジョー208 T16 R5で参戦することを正式に認めた。

 イタリア・モータースポーツ連盟のACIスポルトは先週、イタリア国内における競技ライセンスのルールを改定しており、16歳のロヴァンペラのために選手権の門戸を開放していた。

 ロヴァンペラはミッケリで行われたフィンランド選手権第2戦ヴァークナ・ラリーで優勝後にイタリアでシュコダ・ファビアR5とプジョー208 T16をテストして、彼のサポートを行うピレリタイヤの意向によってプジョーでの参戦を選んだという。なにより彼にとって、プジョーイタリアではチームメイトである王者のパオロ・アンドレウッチのターマックでの仕事ぶりを間近で見る絶好のチャンスとなるはずだ。

「エキサイティングなニュースだ! 僕らは今年、イタリア・ラリー選手権にプジョースポールの208 T16 R5で参戦することになった。最初のイベントはもう一週間後だよ!」とカッレはファンにむけてSNSで報告している。

 ロヴァンペラは、3月17〜19日に開催される開幕戦のラリー・イル・チョッコからシーズンをスタート、4月の第3戦タルガ・フローリオは欠場するものの、全8戦のうち7戦に出場する計画だという。

 カッレの父であるハリ・ロヴァンペラは、イタリア選手権を走るという今回の決定はアスファルトのトレーニングが主な目的だと説明しているが、もちろんグラベルラウンドである第4戦アドリアティコと第6戦サンマリノもプログラムに含まれるほか、夏にフィンランドで開催されるグラベルイベントも2〜3戦出場する考えだという。

「カッレは昨年、モンツァラリーショーとボローニャで行われたベッテガ・メモリアルに出場して、イタリアの熱狂的なファンの前で走っている。そこで走ったことで、どうしたらイタリアで走るかその選択肢について少年なりに考えたようだ」とハリはMTVスポーツのインタビューに答えている。

「ターマックを学びたいという考えは我々には以前からあった。それが今回の決定の重要な要素となった。フィンランドやラトビアだけにとどまればターマックを学ぶことができない。イタリアはもっともターマックが難しい国だが、ターマックを学ぶにはここしかないと思っている」

「カッレはスタートからアスファルトを学ぶことになるだろう。スノーやグラベルで許されたミスはアスファルトでは許されない。そこでどうやってフルにアクセルを踏めるか、イタリアで学ばなければならない。R5マシンでは10〜15人のライバルがいるので、レベルも高いだろう。しかし、彼はプロフェッショナル・ラリードライバーになるのを強く望んでおり、そのためのトライとなるが、時がきっと正解を教えてくれるはずだよ」