WRC2022/06/19

ロヴァンペラ、ケニアでは大きな挑戦が待ち受ける

(c)Toyota

 世界ラリー選手権のリーダーであるトヨタGAZOOレーシングWRTのカッレ・ロヴァンペラは、来週のサファリ・ラリー・ケニアでは大きなチャレンジが待ち受けていることを認めている。

 トヨタGAZOOレーシングWRTのロヴァンペラは、現在、55ポイント差をつけてドライバーズ選手権のランキングトップに立っており、サファリ・ラリーがどのような結果になっても首位の座を守ってアフリカを去ることになるが、彼はもちろん現在のリードに満足しているわけではない。

 ロヴンペラは、サファリ・ラリーの金曜日のオープニングレグでは、後方を走るドライバーたちのために路面を掃除してクリーンなラインを作らなければならない。今月初旬のラリー・イタリア・サルディニアでも同じ試練のなかで彼は5位でフィニッシュしたものの、選手権のポイントリードを強化しており、ケニアでも、同じようなラリーが待っていると予想している。

「ケニアはタフなイベントになるだろう」とロヴァンペラはWRC.comに語った。「昨年はすでに多くの問題に出くわしているので、コースを開き、そこで良いラリーをすることができたら、それで満足だろう」

 ロヴァンペラは2021年、フェッシュフェッシュと呼ばれるパウダー状の土がたまった深い轍にはまり、総合2位からリタイアしている。

「サルディニアは、僕らが望んでいたほど強い結果を出せなかった。でもケニアでは、道を開いてもタイムをそれほど失わず、いい週末を過ごせるようにしたい」とロヴァンペラは語った。

「昨年は、金曜日の最後にスタックしてしまったのが少し不運だった。今年はそのようなことを避け、より良い方法でイベントに取り組むつもりだ。なぜなら、そこでは多くの難しいコンディションや、現代のラリーでは通常見られないようなことが見られるからだ。いつもとはかなり違うラリーだし、特別な場所だ。いつもとはちょっと違うアプローチをする必要がある」

 トヨタGAZOOレーシングWRTのスポーティングディレクター、カイ・リンドストロームもロヴァンペラのコメントに同意し、チームはより価値のあるポイントを獲得するためのプランを持っていると語った。

「ケニアのプランについては、サルディニアの前にすでに話していた。カッレはまだ若いが、精神的には成熟している。彼はケニアでは得られるものは獲るが、愚かなことはしないことを理解している」