WRC2025/02/20

ロヴァンペラ、ハンコックが難しいのは分かってた

(c)Toyota

 トヨタのカッレ・ロヴァンペラは優勝候補としてラリー・スウェーデンに参戦したが、彼のラリーは完全に失敗に終わった。

 ロヴァンペラは2週間前に北極圏付近でテストラリーを終え、ほかのどのドライバーよりも新しいハンコックのウィンタータイヤに親しむ機会があったが、ラリー・スウェーデンが始まってもタイヤに引き続き苦しめられた。

 ロヴァンペラは金曜日、自分のドライビングスタイルをタイヤにうまく適応させることができず、早くも首位から25.5秒もの遅れをとった。さらに土曜日と日曜にはペースが向上したものの、巻き返すには十分ではなかった。結局、彼は総合5位でフィニッシュし、最終日にわずかな追加ポイントを獲得するにとどまった。

「本当に残念だ。他に何て言ったらいいかわからない」とロヴァンペラは肩を落とした。

「こういう結果になった理由は、おそらくたくさんあるだろう。今はただ、グラベルで必要な結果を出せることを祈るしかない。そうでないなら、何かを改善する必要があるが、どうやって改善すればいいのかはわからない」

 ロヴァンペラには日曜日の終盤に追い上げが期待されていたが、出走順が最適ではなかった可能性がある。と同時に、彼自身は自分のリズムをつかむことができなかったと認めている。

「明らかに、僕たちは本来出すべきスピードを出せなかった」とロヴァンペラは語った。

「必要なペースがつかめなかったし、このタイヤではマシンのバランスをうまく取ることができなかった」

 今シーズンのスタートは、2度の世界チャンピオンにとって理想とは程遠いものとなっている。しかし、ロヴァンペラは不安を感じているだろうか?

「それはノーだ」と彼は率直に答えた。「ただ、この結果は驚きではなかった。テストはこのパフォーマンスに何の影響も与えなかった。このタイヤが僕にとって難しいことは最初から分かっていた。僕たちがそれをうまく機能させられなかっただけだ」