WORLDWIDE2017/12/11

ロヴァンペラ、ベッテガ・メモリアル初優勝

(c)Motor Show Bologna/Memorial Bettega

(c)Motor Show Bologna/Memorial Bettega

 10日に最終日を迎えたベッテガ・メモリアルは、ファイナルでオリヴァー・ソルベルグ(フォード・フィエスタRS WRC)を破ったカッレ・ロヴァンペラ(フォード・フィエスタRS WRC)が初優勝を飾ることになった。フィンランド出身ドライバーの勝利は、ティモ・サロネン(1985年)、マルク・アレン(1986、1988年)、ミッコ・ヒルボネン(2009年)に続く5回目のこととなる。

 土曜日に行われた前哨戦ともいえるトロフェオ・プッチグロッシ・ナイトスプリントでも激しい火花を散らした17歳のロヴァンペラと16歳のソルベルグ。日曜日の最終日もロヴァンペラとソルベルグは予選の各グループをトップで勝ち抜け、ロヴァンペラより4日年下の17歳であるボリビア・チャンピオンのマルキート・ブラチア(フォード・フィエスタRS WRC)とともに23歳という最年長のテーム・スニネン(フォード・フィエスタRS WRC)がセミファイナルへと進出を決めることになった。

 セミファイナルは2勝を先行したドライバーがファイナルへのチケットを手にすることになり、最初のヒートはソルベルグがブラチアに対して2.7秒差で勝利、2ヒート目はブラチアがスタートでエンジンをストールさせたためソルベルグが連勝を決めてファイナリストとなった。

 もう一つのセミファイナルでは、最初のヒートでは1コーナーで大きくふくらんだスニネンを制してロヴァンペラが先勝、2回目のヒートも大接戦となるなか、1.45秒の僅差でロヴァンペラが連勝を決めている。

 3ヒート先勝で勝者が選ばれるファイナルは、土曜日に続けてロヴァンペラとソルベルグの対戦となり、最初のヒートでは2ラップ目でラップレコードとなる45.09秒を刻んだロヴァンペラが1.64秒差をつけてソルベルグを下すことになる。そして迎えた2ヒート目、ソルベルグがグラベルセクションの最初のコーナーでワイドになって横転、フロントサスペンションなどにダメージがあることから競技続行を断念することになり、3ヒートを待たずしてロヴァンペラの優勝が決まっている。

「ボローニャ・モーターショーは素晴らしい週末になった。トロフェオ・プッチグロッシに続いてメモリアル・ベッテガでも勝利した! これが僕の2017年の最後のレースになるので、あとはゆっくりして次のシーズンに集中するよ!」とロヴァンペラは語っている。

 3位決定戦ではスニネンがブラチアに対して2ヒートを先勝、ポディウムを獲得している。