WRC2021/03/03

ロヴァンペラ、史上最年少の選手権リーダーに

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシングWRTのカッレ・ロヴァンペラはアークティック・ラリー・フィンランドを2位でフィニッシュ、世界ラリー選手権における史上最年少の選手権リーダーになった。

 20歳のロヴァンペラは、スタート前から史上最年少のウィナーになることが期待されてきたが、オイット・タナクの速さには届かなかった。それでも、彼はキャリアベストとなる2位のリザルトを達成するとともにパワーステージでの勝利によって、ティエリー・ヌーヴィルを4ポイント差でリードしてドライバーズ選手権のリーダーとなっている。

 ロヴァンペラは、スタート序盤はマシンのセットアップを調整する必要があったため、自信をもって攻められなかったと語っている。

「2位にとても満足しているよ。正直なところ、とても大変な週末だったが、ここで得たポイントには満足しているし、初めてチャンピオンシップをリードするのでいい気分だよ」とロヴァンペラは語った。

「本当は金曜日の初日からもっと速く走る計画だったが、SS1ではミスをしてしまってからペースがあがらなかった。それ以降も常にできるだけ早く走ろうと思っていたが、バランスが悪く、マシンとうまくいかないところもたくさんあったので、すこしずつ調整しなければならなかった。幸いなことにいい方向に向かい、僕らは2つのベストタイムを獲得することもできた」

 ロヴァンペラは最終ステージで、後方から追撃してきたヌーヴィルを突き放して2位を守るために、大きなリスクを冒したことを認めている。

「もちろん、最後のステージも大きなリスクがあった。チームのためにもポイントを取らなければならないので、一か八かのリスクは冒さないようにしていた。ラリーをあそこで終えたくはなかったが、最後までプッシュする必要があった」