WRC2018/02/21

ロヴァンペラ、母国戦ヴァークナで2年連続優勝

(c)SAM Vaakuna Ralli

 2月16〜17日に行われたフィンランド・ラリー選手権第2戦のヴァークナ・ラリーで17歳のカッレ・ロヴァンペラ(シュコダ・ファビアR5)が2年連続優勝を飾ることになった。

 ロヴァンペラは昨年、16歳ながらAKKスポーツの特例によってフィンランド国内戦への参戦が許され、母国デビュー戦のヴァークナ・ラリーでフィンランド選手権初優勝を果たしていた。

 ロヴァンペラの台頭に呼応するかのように新しい世代が次々と登場して急激に若返りを始めているフィンランド選手権。開幕戦のアークティック・ラリーでは24歳のエーリック・ピエタリネンがR5マシンでのわずか2戦目でフィンランド選手権初優勝を飾って選手権をリーダーとしてこの第2戦に臨んでいる。

 ロヴァンペラとピエタリネンはともにTGSワールドワイドのシュコダ・ファビアR5を駆ってヴァークナに出場、初日のナイトステージでロヴァンペラがリードを広げ、5.5秒差でピエタリネンが続く展開となったが、二日目になると選手権リーダーのピエタリネンはコースオープナーのために少しずつタイムをロス、ロヴァンペラの独走を許すことになった。

 ロヴァンペラは最終的に7SSのうち6つのステージでベストタイムを奪い、ヴァークナで優勝。彼はこれまでにフィンランド選手権3戦に出場して3勝を飾ることになった。

「一年前に僕は初めてフィンランド選手権で勝ったが、今年のラリーはさらに熾烈になっていた。僕はずっと全開だったし、素晴らしい戦いになったホームイベントで走るのはとても気持ちよかったよ」とロヴァンペラは語っている。

 最終ステージでベストタイムを奪ったフィンランド・チャンピオンのテーム・アスンマー(シュコダ・ファビアR5)が、サスペンションに問題を抱えたピエタリネンを抜いて逆転で2位でフィニッシュしているが、ピエタリネンは選手権リーダーを守ることになった。

 ラトビア選手権でロヴァンペラに惜敗しているニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアR5)はウィンターラリーの経験を積むためにヴァークナに挑んだがトップ3のハイペースから遅れをとり、4位でフィニッシュしている。