WRC2017/09/22

ロヴァンペラ、WRCデビューはMスポーツから

(c)Kalle Rovanpera

 カッレ・ロヴァンペラはMスポーツのフォード・フィエスタR5で今年の世界ラリー選手権の最後の2ラウンド、ラリーGBとラリー・オーストラリアに参戦する。

 16歳のロヴァンペラは、先週末のラリー・ディ・ローマ・カピターレでプジョー208 T16を駆って4位でフィニッシュしたが、来月開催されるラトビア選手権のラリー・リエパーヤにはラリーGBにむけたトレーニングを兼ねてフィエスタR5で出場する。

 Mスポーツ代表のマルコム・ウィルソンは、新たにチームに参加するこの若いフライングフィンがどのように成長するのか、非常に楽しみにしていると語った。

「彼はヤリ-マティ(・ラトバラ)が初めて来た時とほぼ同じだ」とウィルソンは語った。「これらの若い選手たちが成長するのを見ることは、常にとてもエキサイティングだ。GBとオーストラリアで彼をチームに迎えることは素晴らしいニュースだ。今年の世界選手権の最後の2ラウンドで彼は本当に話題となるだろう」

 ロヴァンペラは既にMスポーツのテスト施設があるグレイストーク・フォレストでフィエスタR5をテストしており、ラリー・リエパーヤで初めてフィエスタR5のラリーに臨んだあと、10月末のラリーGBの前にも一日テストを行う予定だ。

 ウィルソンとロヴァンペラのマネージャーを務めるティモ・ヨウキはどちらも、今シーズン以降については何も合意していないことを認めており、ロヴァンペラが来シーズンのヒュンダイの若手ドライバー育成プログラムの最終選考に残っていることから、ヨウキはその結果を見て来シーズンの契約について判断したいと考えている。

「(ヒュンダイのシートの選考プロセスは)厳しく、多くの良いドライバーが参加しているので、これがどのように進むかを予測することは本当に難しい。我々にとって二つ目の選択肢は、マルコムのもとに留まることだろう。我々はすでに彼と来年について話をしたし、我々は長い間一緒に働き、良い関係を築いてきたので、それが合理的だろう」とヨウキは語った。

 ヨウキは、2018年プログラムの主眼は、世界ラリー選手権のメキシコ、アルゼンチン、フィンランド、スペイン、イギリス、オーストラリアの6ラウンドになると語った。しかし、日付が重なる可能性のために、英国ラリー選手権(BRC)への参戦については決まっていない。

「我々はBRCをやりたかったが、そのうちの2つのラリーがぶつかってしまうため困難になってきており、現在これについて思案中だ。カッレがチャンピオンシップを行うことはあまり重要ではないので、我々はこれらのイベントで得られる経験に興味がある。我々は(BRCの)ターマックラウンドを検討している。そして、(来季の)ラリーGBはBRCのラウンドでもある」