WRC2025/11/25

ロヴァンペラのタイトルにはミラクルが必要

(c)Toyota

 カッレ・ロヴァンペラはまだWRCタイトルを獲得できる可能性があるが、そのためにはミラクルが必要だ。

 2025年のWRCは今週末のラリー・サウジアラビアで最終戦を迎える。ドライバーズ選手権のタイトル争いには、トヨタの3人のドライバーが残っており、エルフィン・エヴァンスがセバスチャン・オジエに対しわずか3ポイント差でリードしている。ロヴァンペラにもタイトル獲得の可能性は残されているが、それはほとんど理論上の話に過ぎない。
 
 ロヴァンペラは首位から24ポイント差だ。彼にとっては今のところWRCでの最後のイベントとなるこのサウジアラビアでこの週末の最大ポイントである35ポイントを獲得したとしても、エヴァンスとオジエがともにポイントを大きく取りこぼすことにならなければ、王者になることはない。

 ロヴァンペラが最終戦で最大ポイントを獲得した場合、エヴァンスは11ポイントを超えることなく、同時にオジエも13ポイント以下にとどまることが必要となる。それがロヴァンペラがチャンピオンになるための条件だ。
 
 実際には、サウジアラビアでエヴァンスとオジエの両方にトラブルが起きない限り、ロヴァンペラがタイトルを獲りにいくことは難しい状況だ。

「自分たちの力だけでチャンピオンを決めることはほぼ不可能な状況だが、サウジアラビアでは多くのドライバーに何かが起きる可能性はかなり高いと思う」とロヴァンペラは語っている。

「路面の状況を見ると、そこら中に石がたくさんあって、さまざまな事態が起きる可能性は十分にある。だからどうなるかまったく予測はできない。展開を見守りたいと思う」

 ロヴァンペラがエヴァンスとオジエを逆転するには、最低でも総合3位に入り、さらにスーパーサンデーで9ポイント以上の追加ポイントを獲得しなければならない。しかしその場合でも、エヴァンスとオジエが揃って0ポイントで終わることが必要となる。つまりロヴァンペラには、少なくとも、大きな奇跡的な展開が必要と言えるだろう。

「僕たちにできるのは良い仕事をし、自分たちにとって良い結果を得ることに集中するだけだ。その上で、他のドライバーが良くない結果に終わることを待つしかない。どのようなことがあっても、このチャプターを良い形で締めくくるために、良い戦いをしたいと思う」