Raid2021/05/21

ローブ、ダカール2022の新しいナビを決定

(c)Sebastian Loeb

 長年のコドライバーであったダニエル・エレナとのパートナーシップ解消を3月に発表したセバスチャン・ローブは、来年のダカール・ラリーのナビゲーターにファビアン・ルルカンを起用した。

 経験豊富なベルギー出身のルルカンは、ドバイでローブとテストを行った2人のコドライバーのうちの1人で、フランスの日刊紙「レキップ」はまもなく最終決定が下されるだろうと報じていた。

 ローブは2週間前にドバイで行われたプライベートテストで、2018年からSRTレーシングが運営するセンチュリーTR6でマシュー・セラドリとパートナーを組んでいるルルカンと、ダカールのバイクドライバーであるグザビエ・ドゥ・ソウルポートとトライアウトを行なったとみられるが、最終的にルルカンとのコンビを決定した。

 ローブは、ルルカンのラリーレイドでの経験とこの分野へのアプローチ方法が最終的に決め手になったと説明した。

「ラリーレイドのスペシャリストや経験豊富なコドライバーと数週間にわたってやり取りやテストを行った結果、最終的にファビアン・ルルカンに決定した」と、ローブはソーシャルメディアに投稿した。

「彼のレースへの取り組み方と地形の経験が私を納得させてくれた。先週発表された2022年のダカールのルートでは、ナビゲーションがさらに大きな役割を果たすことになるが、これも私の決断に影響を与えた」

「これからファビアンと一緒に仕事をして、お互いをよく知り、この有名なイベントのスタートに備えられるように準備プログラムを組んでいくつもりだ」

 ルルカンは、セラドリのナビゲーターとして2020年のダカールでステージ優勝し、今年のダカールでも力強い走行を見せたが、それ以前はリヴァルド・ダカール・チームでエリック・ウェヴァースと共にクラシックラリーのレイドに参戦していた。

 ローブが最後にフルタイムのコドライバーを変更したのはWRCに参戦するより前のことで、以来23年間にわたったエレナとのパートナーシップはここに終止符が打たれたことになる。