WRC2019/04/17

ローブ、フランス選手権にi20クーペWRCで参戦へ

(c)Hyundai

 ヒュンダイ・モータースポーツのセバスチャン・ローブが、6月14〜16日にフランス・ヴォージュ地方ジェラールメで行われるラリー・ヴォージュにヒュンダイi20クーペWRCに出場することが明らかになった。

 同じ週末には、ラリー・イタリア・サルディニアが行われることになっており、ヒュンダイはティエリー・ヌーヴィルとダニエル・ソルド、アンドレアス・ミケルセンの布陣で出場するが、ローブはサルディニア島ではなく、フランス選手権第4戦のラリー・ヴォージュに参戦し、シーズン後半戦のラリー・ドイッチュランドとラリー・デ・エスパーニャにむけたターマックのトレーニングを積むことになる。

 フランス・モータースポーツ連盟(FFSA)が、選手権ポイント対象外ながら最新WRカーにもフランス国内選手権への参戦を認めるとの決定を下したこととからヒュンダイは早速、ローブのフランス選手権へのエントリーを行った。最新のWRカーは、世界ラリー選手権であってもFIAが公式に認めたドライバーしか参戦が認められておらず、フランス選手権でもマニュファクチャラーからエントリーすることが条件となる。

 今季からヒュンダイに加入したローブは、マニュファクチャラーに義務化された年間42日間のテスト日数の制約があるためになかなかテストを行うことができずにi20クーペWRCのフィーリングを掴めないでいたが、こうしたテスト日数の制約を受けることなく実戦への参戦は可能となるため、走行経験の少ない彼にとってはまたとないチャンスとなる。ラリー・ヴォージュは200kmに満たない距離のターマックラリーだが、実戦のなかで得られる経験は彼とチームにとって後半戦における選手権争いのなかで優位に働くことが期待されている。

「僕らはフランスの選手権でポイントを獲得するために出るのではない。僕らの目標は、チームにとってもっとターマックの経験を積むことと僕自身がこのクルマでの走行距離を積むことにある。もちろん観客も喜ばせたいね!」とローブは語った。