WORLDWIDE2017/11/26

ローブ、306マキシでWRカーを相手に初日2位

(c)Rally du Var

 セバスチャン・ローブは、プジョー306マキシで恐るべき速さをみせてフランス選手権最終戦のラリー・デュ・ヴァールでレグ1の2位につけている。ローブは終盤のヒルクライムのステージでは苦労したものの、WRカーや現役のR5マシンを相手に一歩も引かぬ走りで勝利を狙っている。

 ラリー・デュ・ヴァールは金曜日のナイトステージでリードしたマティユー・アルゼノ(シュコダ・ファビアR5)が土曜日のオープニングSSでコースオフする波乱のなかでスタート、初日を3位につけていたローブが首位に浮上することになった。

 20年近く昔のフロント駆動の2リッターNAマシン、306マキシを駆ったローブは、フォード・フィエスタRS WRCを駆るデビッド・サラノンと僅差をバトルを続けながらもSS4からSS8までをリード。しかし、16.65kmのピニャンのステージはコースのほぼ全域が上り坂となるため、ローブはここで16.5秒をロス、首位をサラノンに明け渡して、初日は16.7秒差の2位につけることになった。

「ピニャンのステージは上りだったのでWRカーのほうが速かった。さらにステージはとてもバンピーだったので僕らにとっては苦しいステージだった。しかし、全体的にはいい一日だったよ」とローブは語っている。

 ラリー・デュ・ヴァールには、シトロエン・レーシングが走らせる新しいC3 R5やオレカのR4キットを組み込んだトヨタ・エティオスR4がゼロカーで出場するなど話題は盛りだくさんとなっている。注目のエントラントの一人として期待されていたジル・パニッツィ(プジョー208T16 R5)は朝のステージでクラッシュ、サスペンションに問題を抱えてリタイアとなっている。