Raid2017/01/07

ローブがステージウィン、ペテランセル総合首位へ

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 チーム・プジョー・トタルのセバスチャン・ローブ(プジョー3008DKR)は、金曜日に行われたステージ5において2017年のダカール・ラリーで2度目のステージウィンを獲得、同じくプジョーのステファン・ペテランセルが総合首位に立った。大雨によって競技区間はほぼ半分にカットされたものの、ペテランセルとローブの2人は素晴らしい走りをみせて、総合首位に立っていたプジョーのシリル・デプレを抜き去ることに成功した。

 金曜日のボリビアを拠点とするトゥピザからオルロへのステージは、もともと447kmの競技区間を予定していたが、オルロ近郊の悪天候によって、フィニッシュラインはニュートラリゼーション区間に移動された。

 ローブは木曜日、エンジントラブルによって首位を諦めることになったが、今日はすべてのウェイポイントを圧倒的な走りでリードを広げることになった。彼は2位を走るチーム・オーバードライブ・トヨタのナニ・ローマ(トヨタ・ハイラックス)に6分21秒の大差をつけて走行していたが、ナビゲーションエラーによってリードは最終的にわずか44秒となったものの、この日のステージを制することになった。

 ペテランセルは序盤のウェイポイントで道を見失ったこともあり、一時、ローブには7分30秒近く引き離されたが、ローブのミスにより1分31秒遅れでステージを終え、これによってチームメイトのデプレから首位を奪い、総合首位に立った。ローブもわずか1分9秒差の総合2位でこの日を終えている。

 昨日、自身初のダカール4輪部門でのステージウィンを獲得して総合首位に立っていたデプレは、この日の一番手走行となった。彼は3番目のウェイポイントで10分以上を失い、最終的に3位から大きく遅れて4位でステージをフィニッシュ、4分54秒差の総合3位へと後退することになった。

 プジョー勢が1-2-3を独占するなか、トヨタのローマがおよそ1分遅れながら総合4位に浮上。昨日総合3位につけていたXレイド・チームのミッコ・ヒルボネン(MINIジョンクーパーワークス)は、ナビゲーションに苦戦して30分以上をロス、首位から42分遅れの総合5位となっている。

 TOYOTA GAZOO Racing SAのジニール・ド・ヴィリエ(トヨタ・ハイラックス)もまた、ナビゲーションエラーで多くのタイムを失い、ペテランセルから1時間以上遅れて総合8位となった。

 プライベーターとしてプジョーを駆るWECチャンピオンのロマン・デュマ(プジョー2008DKR16)がステージ5位でフィニッシュ、トップ10圏内に順位を戻している。

■ステージ5順位
1. ステファン・ペテランセル(プジョー)14h02m58s
2. セバスチャン・ローブ(プジョー)+1m09s
3. シリル・デプレ(プジョー)+4m54s
4. ナニ・ローマ(トヨタ)+5m35s
5. ミッコ・ヒルボネン(MINI)+42m21s
6. ヤクブ・シュゴンスキ(MINI)  +59m55s
7. オルランド・テラノヴァ(MINI)+1h04m49s
8. ジニール・ド・ヴィリエ(トヨタ)+1h08m11s