WRC2022/05/26

ローブ次戦をMスポーツと交渉、サファリ登場か

(c)M-Sport

 セバスチャン・ローブは、次の世界ラリー選手権出場についてMスポーツ・フォードWRTと話していることを認めた。

 9度のワールドチャンピオンであるローブは、Mスポーツから一戦のみの予定で1月のラリー・モンテカルロにフォード・プーマRally1で出場し、キャリア80勝目を挙げている。さらに彼は先週末のラリー・デ・ポルトガルでチームに復帰したが、首位に立った矢先のSS5でありえないようなミスによりクラッシュ、さらにリスタートした土曜日もターボチャージャーの問題によってラリーから完全に撤退することを余儀なくされている。

 WRCライブの中継でポルトガルでのパフォーマンスについて聞かれたローブは、このマシンを試す別のチャンスを期待したくなったとまとめている。

「週末が土曜日の朝に終わったので、確かに幸せな気分にはなれないよ。これは僕らが期待したものではなかったからね。でもその一方で、ラリーの序盤でマシンの良さ、速さを確認できたし、SS4を終えてラリーをリードできたので、とても良いスタートだったと思う。このマシンを試す別のチャンスがあることを期待しているよ」

 次にはいつWRCに戻れるのか問われたローブは、「もちろん決まったことはまだない」と前置きしたうえで、「あと1つか2つのラリーについて話している」と認めている。

 ローブは今季、プロドライブとの契約をもち、エクストリームEと世界ラリーレイド選手権に参戦しており、Mスポーツもいまのところローブと次戦に関する契約には至っていないことを認めている。

 ローブは、サファリ・ラリー・ケニア(6月23〜26日)への参戦を希望していると言われており、トヨタが月曜日にセバスチャン・オジエがサファリへ参戦することを正式に認めたことから、セブ対決がふたたび実現することが期待されている。