APRC2017/08/14

ヴェイビーがマレーシアで快勝、APRC2連勝

(c)malaysiarally.com

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 マレーシアで開催されたFIAアジア-パシフィック・ラリー選手権(APRC)第3戦のインターナショナル・ラリー・オブ・ジョホールは、日曜日に最終日をむかえチームMRFシュコダのオーレ・クリスチャン・ヴェイビー(シュコダ・ファビアR5)が優勝を飾った。

 ヴェイビーは、MパートABのヤリ・ケトマー(三菱ミラージュAP4)に対して4分32.5秒差をつけてトップで最終日をスタート、やや湿り気のあるグラベルは初日ほどトリッキーなコンディションではなかったが、それでも時おりシャワーが降る典型的なマレーシアの難しさのなかでノーミスの走りを続け、オーストラリアで開催された第2戦ナショナル・キャピタル・ラリーに続いて連勝を飾ることになった。

「今日の目標は何ごとも問題なく乗り越えようとすることだった。僕らのリードは5分もあったので愚かな間違いだけはしたくなかった」とヴェイビーは語った。

「土曜日のSS1でギルに問題があったあと、僕らはずっとラリーをリードしたので少し退屈だった。僕にもオイル漏れの問題があったが、サービスで修理されたあとは完全だったが、全開ではなかったし、あまり楽しめなかったね。オーストラリアでは、ギルと僕はお互いをプッシュし続けてポジションを変えるバトルができて楽しかったが、勝利は勝利だ。僕の目標はチャンピオンシップに勝つことだ」

 チームメイトのガウラブ・ギル(シュコダ・ファビアR5)はステアリングアームの損傷やフロントウインドスクリーンが曇る問題などによって、首位からは6分49秒遅れ、2位のケトマーからも2分17秒遅れて初日を終えたものの、最終日の6ステージ全てにおいてベストタイムを奪ってケトマーを18.7秒差で逆転、ヴェイビーまで4分41秒差に迫る2位でラリーをフィニッシュしている。

「これは私の最高のドライブの一つだった。110%でドライブし、ミスをせずに非常に速く正確なドライブができた」とギルは語った。彼は選手権では首位のヴェイビーに12ポイント差をつけられてしまった。

「僕らには今日、素晴らしいスピード、完璧なペースノート、そして正しいタイヤ選択があった。限界を超えてドライブできた。土曜日のミスさえなければ優勝できただろう」

 総合4位は、クスコ・レーシングから9カ月ぶりのラリーに挑んだマイケル・ヤング(スバル・インプレッサWRX STI)、また、シュコダ・ファビアR5のデビュー戦に挑んだクスコ・レーシングの炭山裕矢は初日、一時総合3位・アジアカップの首位に立ったものの、パンクやスタックで大きくタイムをロスすることになった。彼は最終日は堅実なペースで完走してマシンを学ぶことを優先、総合5位・アジアカップ3位でフィニッシュすることになった。

 APRC次戦のラリー北海道は9月15〜17日に開催される。