APRC2017/08/13

ヴェイビーがAPRCマレーシアのレグ1をリード

(c)APRC.tv

 FIAアジア-パシフィック・ラリー選手権(APRC)の今季第3戦として開催されるインターナショナル・ラリー・オブ・ジョホールは、土曜日にレグ1の競技が行われ、チームMRFシュコダのオーレ・クリスチャン・ヴェイビー(シュコダ・ファビアR5)がリードする展開となっている。

 金曜日夜にジョホール州に降った豪雨によって滑りやすくマディなコンディションとなった土曜日、前夜にジョホール・サーキットで行われたスーパーSSを制してラリーをリードしていたガウラブ・ギル(シュコダ・ファビアR5)が切り株にヒット、ステアリングアームを曲げてしまい、5分40秒あまりをロスして3位に後退する波乱の幕開けとなった。

 首位に立ったヴェイビーもこのトリッキーなコンディションのなかでコースオフするトラブルはあったが、そのあとは冷静な走りをキープ、気温が40度を超え、湿度が80%となるドライバーにとってもまさしくチャレンジングなラリーとなったが、集中力を維持して3つのステージウィンを獲得、2位につけるヤリ・ケトマー(三菱ミラージュAP4)に対して4分32.5秒差をつけて初日を終えることになった。

「全体的にはいい一日だったが、たしかに初めてのラリーなのでカンタンではなかったよ」とヴェイビーは語った。

「このようなコンディションのラリーで僕は一度もドライブしたことはなかったし、非常に滑りやすかった。いくつかの運がよかったところがあった。最初のステージではコーナーでは木立の中に真っ直ぐ行ってしまったが、そのあとはどのようなグリップレベルなのか様子を見ることができた」

「いいアドバンテージを築くことができたが、目標はラリーを走り切ることなので、明日も集中し続けなければならないよ」

 オープニングSSで遅れたギルは、ドライブシャフトに問題を抱えたケトマーに追いつくべくペースを上げるも、今度はSS4でオルタネータトラブルを抱えることになってしまう。さらに彼は次のステージではフロントウインドスクリーンの曇りによって視界に苦しみ、順位こそ3位をキープしたものの、首位からは6分49秒遅れ、ケトマーからも2分あまりの遅れとなってしまった。

「最高とは言えない一日になったよ。最初のステージでは18km地点で切り株にヒットしたので、クルマの下に潜り込んでコントロールアームを修理しなければならなかった」とギルは語った。

「その後、我々は曲がったステアリングにもかかわらず、かなりいいタイムで追い上げたが、オルタネーターの問題があり、さらにフロントガラスの曇る問題でほとんど視界がなく、減速しなければならなかった。そのためにあまりに多くの時間が失われることになった。短い最終日で取り返すにはあまりに大きな差だよ」

 シュコダ・ファビアR5のデビュー戦に挑んだクスコ・レーシングの炭山裕矢は、この日のオープニングSSから総合3位/アジアカップ首位をキープしたが、SS6でメカニカルトラブルのためにマシンを止めることになった。

 クスコ・レーシングのスバル・インプレッサWRX STIで出場しているマイケル・ヤングがアジアカップ2位につける展開となっている。