WRC2021/05/25

元FIA会長のモズレーが81歳で死去

(c)FIA

 元FIA会長のマックス・モズレーが81歳で死去した。

 1940年生まれのモズレーは、1968年にヨーロッパF2選手権のドライバーとしてモータースポーツ界でのキャリアをスタートさせ、1969年にはロビン・ヘルド、アラン・リース、グラハム・コーカーとともにマーチの創設メンバーのひとりとなった。

 モズレーは1977年にフォーミュラ・ワン・コンストラクターズ・アソシエーション(FOCA)に移籍し、1981年にはF1の商業権を正式に定めるコンコルド協定の形成に重要な役割を果たした。1986年にはFISAのマニュファクチャラーズ委員会の会長に選出され、1991年にFISAの会長に就任した。

 モーターレースの統括組織の再編の一環として、FIAが自動車とレースを管轄するようになると、ジャン-マリー・バレストルの退任に伴い、1993年にFIA会長に選出された。

 FISAの会長、そして1993年にはFIAの会長に選出され、その影響力はさらに高まったが、タブロイド紙に私生活の詳細が掲載されたことで、モズレーは2009年にFIA会長を退くことになり、自らはプライバシー保護のキャンペーンを行うようになった。

 モズレーの後任としてFIA会長に就任したジャン・トッドが追悼の辞を述べた。

「マックス・モズレーの死を深く悲しんでいる」とトッドはツイッターで投稿した。

「彼はF1とモータースポーツ界にとって重要な人物だった。彼は16年間にわたってFIA会長を務め、サーキットや道路の安全性の強化に大きく貢献した。FIAコミュニティ全体で彼に敬意を表す。ご家族の皆様に心よりお悔やみ申し上げたい」