WRC2021/04/09

初開催クロアチアに68台がエントリー

(c)Toyota

 4月22〜25日にクロアチアの首都ザグレブを拠点にして初めて世界ラリー選手権として開催されるクロアチア・ラリーには、12台のWRカー、32台のR5/Rally2カー/Rally2キットカーを含む68台がエントリーしたことが明らかとなった。

 トヨタGAZOOレーシングWRTは、選手権リーダーのカッレ・ロヴァンペラ、セバスチャン・オジエ、エルフィン・エヴァンスというレギュラーメンバーをワークスノミネート、TGR WRCチャレンジプログラムの勝田貴元を加えて4台のヤリスWRCでの参戦となる。

 ヒュンダイ・モータースポーツはオイット・タナクとティエリー・ヌーヴィルのレギュラーメンバーに加えて前戦に続いてクレイグ・ブリーンを3台目として起用した。また、ヒュンダイ2Cコンペティションからピエール-ルイ・ルーベがエントリー、4台のヒュンダイi20クーペWRCが出場する。

 Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチームは、ガス・グリーンスミスとともにWRカーデビュー戦となるアドリアン・フールモーがアップデート仕様のエンジンを搭載したフォード・フィエスタWRCを駆る。そのほかにアルマンド・ペレイラと地元のニコ・プリチャがプライベーターとしてフィエスタWRCでエントリーしている。

 WRC2選手権には7台がエントリーしている。選手権をリードするTOKスポーツのアンドレアス・ミケルセン(シュコダ・ファビアRally2エボ)とTRTワールドラリーチームのシトロエンC3 Rally2で今季初参戦を果たすディフェンディング・チャンピオンのマッズ・オストベルグの対決が注目されることになりそうだ。また、Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチームはテーム・スニネンとジュニア王者のトム・クリステンソンのために2 台のフォード・フィエスタRally2を投入、モヴィスポーツからはニコライ・グリアジン(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)とエンリコ・ブラツォーリ(シュコダ・ファビアRally2エボ)が出場する。また、ヒュンダイ・モータースポーツNはクロアチアをスキップしている。

 全日本チャンピオンの新井大輝がストールレーシングのフォード・フィエスタRally2で出場することでも注目を集めるWRC3選手権には15台がエントリーしている。開幕戦で優勝を飾って選手権をリードするヨアン・ロッセル(シトロエンC3 Rally2)、開幕戦3位のニコラ・シアマン(シトロエンC3 Rally2)のほか、カイエタン・カイエタノビッチ(シュコダ・ファビアRally2エボ)、エミル・リンドホルム(シュコダ・ファビアRally2エボ)、クリス・イングラム(シュコダ・ファビアRally2エボ)といった選手権争いに加わりそうなドライバーが勢揃いすることになった。

 ジュニアWRCの開幕戦となったクロアチアには8台がエントリー、ラトビアのマルティンシュ・セスクス、エストニアのサミ・パヤリ、スロバキア・チャンピオンのマルティン・コチ、e-WRC王者のジョン・アームストロングといったメンバーが集結する。

 また、ハンガリーのラスロー・ゾルタンがFIAホモロゲーションを取得したばかりのフォード・フィエスタRally3をデビューさせる。また、オーストリアのエンリコ・ヴィンディッシュが走らせるアウディA1 Rally2キットの走りも興味深いところだ。このマシンはすでに2年前にオーストリア選手権ではデビューしており、これまではR4キットカーと呼ばれていたマシンだ。