トヨタGAZOOレーシング・ラリーチャレンジプログラムの勝田貴元が、4台目のヤリスWRCで今季後半の世界ラリー選手権のラウンド数戦に参戦する計画が検討されている模様だ。
元FIドライバーのフェルナンド・アロンソが今年終盤に彼の母国スペインで行われるラリー・デ・エスパーニャで世界ラリー選手権にデビューをするかもしれないという憶測が、先週、ソーシャルメディア上で流れていたが、トヨタGAZOOレーシングWRTのスポーティングディレクターを務めるカイ・リンドストロームはこれを否定するとともに4台目のヤリスWRCを走らせる場合には勝田になると語っている。
勝田は今季すでにヤリスWRCでフィンランド国内選手権に2回参戦し、2勝を挙げるなど、ヤリスWRCでの世界ラリー選手権デビューにむけたプログラムを着実にこなしてきた。リンドストロームは、勝田はスペインだけでなく、ドイツやGBへ参戦する可能性があると認めている。
「アロンソの参戦は以前のキミ(・ライコネン)の時と同様、ただの強力な噂話だろう」とリンドストロームは語った。
「我々は貴元のために、ロジスティクス的に複雑となるトルコを除いて、2、3のイベントの選択肢を持っている。もし我々がスペインで4台目のマシンを使用するとなれば、それはアロンソではなく、彼のためになると思う」
また、英オートスポーツは、勝田が今月末に行われるイープル・ラリー・マスターズにヤリスWRCで参戦する可能性があると伝えている。