JAPAN2016/05/02

勝田が久万高原ラリーで今季2勝目を獲得

(c)Takeshi Sakuma

(c)Takeshi Sakuma

 2016年全日本ラリー選手権第2戦久万高原ラリーが4月30日〜5月1日に愛媛県上浮穴郡久万高原町で行われ、勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI)が開幕から2連勝を飾った。

 快晴となった久万高原ラリーは奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューション)の連続ベストタイムでスタートするも、勝田がSS3で逆転して首位に浮上する。勝田はSS4でも連続してトップタイムを奪うも、新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)が3連続ベストで猛追、奴田原を抜いて勝田まで2.3秒差の2位に追い上げてきた。

 前戦では新しい規定のヨコハマタイヤが間に合わずに苦杯をなめた新井だが、最終日もオープニングステージではトップタイムで発進、その差を1秒とするも、気温が上がり始めるとタイヤのオーバーヒートに苦しみ、勝田に3連続ベストを許してその差は8.9秒へと広がってしまう。さらにSS12で新井は駆動系に問題を抱えて痛恨のマシンストップ、リタイアとなってしまった。

 勝田は午後のループでも3SS連続でトップタイムを奪って快勝、1分16.1秒差の2位で奴田原がつづき、3位には福永 修/竹原静香(三菱ランサーエボリューション)が入っている。

 また、鎌田卓麻/市野 諮(スバルWRX STI)は4位でスタートするも、SS3のクラッシュで電気系にダメージを受けてリタイアとなってしまった。

 JN-5クラスは、開幕戦でタイヤの摩耗によって規定より溝が残ってなかったことから失格となっていた関根正人/小坂典嵩(シトロエンDS3 R3T)がラリーをリード、これに続いていた柳澤宏至/中原祥雅(プジョー208 R2)がSS3でフロントタイヤをバースト、1分10秒あまりをロスしながらも2位で続く展開となった。

 しかし、最終日に首位の2台にまさかの結末が待っていた。大差でリードしていた関根がSS9でパワーステアリングのオイル漏れによりまさかのストップ、さらにこれで首位に浮上した柳澤も最終ステージで油圧を失いリタイアに、大倉 聡/豊田耕司(TGRヴィッツGRMNターボ)が逆転勝利を飾っている。

 JN-4クラスは山口清司/島津雅彦(トヨタ86)、JN-3クラスは天野智之/井上 裕紀子(トヨタ・ヴィッツRS)、JN-1クラスは鈴木 尚/鈴木 裕(スズキ・スイフト)がそれぞれ優勝している。

 全日本ラリー選手権の次戦は5月20〜22日に福井県で開催される若狭ラリーとなっている。