全日本ラリー選手権最終戦の新城ラリー2016で勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI)が優勝を飾り、7度目の全日本チャンピオンを獲得することになった。
今季最終戦の新城ラリーは土曜日の初日、選手権リーダーの奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューション?)がSS2でクラッシュするという波乱の幕開けとなった。
奴田原と王座を争う勝田は心理的にも楽な展開となり、4つのベストタイムを奪った初日、2位の新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)に26.6秒差をつけて首位でこの日を終えることになった。
ここまで2位に甘んじた新井は最終日、7SSのうち3ステージでベストタイムを奪ったものの勝田を捕らえるまでに至らず、勝田が22.5秒差をつけて完勝、7度目の全日本チャンピオンを獲得することになった。
「今年は前半戦で3勝したあと失速してしまいましたが、どうにか挽回することができました。最終日も何が起こるか分からなかったですが、ゴールできた時はうれしかったですよ」と勝田は喜びを語っている。
JN-5クラスの新井大輝/小坂典嵩(シトロエンDS3 R3T MAX)が総合3位に入るとともにクラス優勝を果たしている。また、JN-5クラス2位はヘイッキ・コヴァライネン(トヨタGT86CS-R3)が続いている。
前戦で今季初優勝した鎌田卓麻/市野 諮(スバルWRX STI)は3位についていたもののSS3でギヤボックスのトラブルで初日リタイアとなってしまった。鎌田はリスタートした最終日も2つのベストタイムを叩き出す快走をみせたが、最終ステージで駆動系トラブルによりマシンを止めている。
JN-4クラスは石川昌平/石川恭啓(トヨタ86)、JN-3クラスは天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツRS)、JN-2クラスは小濱勇希/馬場雄一(スバルBRZ)、JN-1クラスは鈴木尚/山岸典将(スズキ・スイフト)がそれぞれ優勝を飾っている。