JAPAN2016/05/24

勝田範彦が若狭ラリー優勝、全日本開幕3連勝

(c)Takeshi Sakuma

(c)Takeshi Sakuma

 全日本ラリー選手権第3戦若狭ラリー2016が、5月21〜22日に行われ、勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI)が開幕からターマック3連勝を飾った。

 快晴となった福井県大飯郡を舞台に争われた若狭ラリー2016は、開幕戦から2連勝と好調の波に乗る勝田がオープニングステージからベストタイムで発進、3.9秒差で新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)が続く展開となった。

 しかし、新井は次のステージで左側の土手に乗り上げてコースオフ、早々にラリーから脱落することになってしまう。好調なペースでリードを広げる勝田は初日を終えて、奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューションX)を24.1秒引き離することに成功、最終日も盤石の走りで首位をキープ、開幕から3連勝を飾ることになった。

 いっぽう、2位争いは、福永 修/竹原静香(三菱ランサーエボリューションX)が初日の終盤の4SSで連続してベストタイムを奪取してペースを上げてきたことで俄然白熱してきた。福永は二日目もSS10、11と連続してベストタイムを並べて一時20秒以上あった奴田原を逆転して2位に浮上することに成功したものの、最終ステージ前のタイヤ交換による遅れのペナルティを科され、3位に終わることになった。

 また、最終日の6SSのうち4ステージでトップタイムを奪って追い上げた鎌田卓麻/市野 諮(スバルWRX STI)が1.2秒差の4位でフィニッシュしている。

 JN5クラスは、眞貝知志/漆戸あゆみ(アバルト500ラリーR3T)がオープニングSSでターボパイプが外れるトラブルで失速するなか、柳澤宏至/加勢直毅(プジョー208 R2)がリードを奪う展開で始まり、初優勝を飾ることになった。関根正人/小坂典嵩(シトロエンDS3 R3T)は新しいブレーキを含めたセッティングに苦戦、さらにパドルシフトのトラブルによって28.1秒遅れの2位となっている。

 JN4クラスではスバルBRZで出場している横嶋良/木村裕介が全日本初優勝、JN5勢を上回る速さをみせて総合でも6位フィニッシュしている。

 また、JN3クラスは天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツRS)、JN2クラスは小濱勇希/馬場雄一(スバルBRZ)、JN1クラスは鈴木尚/鈴木裕(スズキ・スイフト)がそれぞれ優勝を飾っている。

 全日本ラリー選手権の次戦は今季初のグラベルラウンドとして6月10〜12日に行われる、がんばろう! 福島MSCCラリー2016。