WORLDWIDE2018/01/28

勝田貴元、フィンランド選手権で初表彰台

(c)RalliSM

 TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムにて欧州でトレーニング中の勝田貴元と新井大輝によるチャレンジが、今年もフィンランド選手権開幕戦のアークティック・ラップランド・ラリーでスタート、勝田が最終ステージのチャージで3位フィニッシュ、フィンランド選手権で初の表彰台に立つことになった。

 トミ・マキネン・レーシングから今季もWRC2カテゴリー5戦を含む全10戦の海外ラリーに出場する貴元と大輝。二人は2月のラリー・スウェーデンの前哨戦として今年もアークティック・ラップランド・ラリーから挑戦を開始した。

 貴元は24kmというタフなオープニングSSを2番手タイムでスタートしたあとも、安定したスピードをキープ、コンスタントにトップ5以内のタイムを刻むことになった。最終ステージでは2位につけていた前年度チャンピオンのテーム・アスンマー(シュコダ・ファビアR5)がコースオフでリタイアする波乱のなか、5位でこのステージをスタートした貴元はユッカ・ケトマキ(シュコダ・ファビアR5)を抜いて3位でフィニッシュ、表彰台に立つことになった。

 いっぽう、2016年のアークティックで3位に輝いている大輝は、今回は不運なスタートとなってしまった。彼はSS2でスノーバンクを越えてスタックしたほか、スノーダストがコクピットに侵入するトラブルに悩まされ、SS7では2番手タイムを出すスピードをみせながらも11位で終えている。

 また、コドライバーとしてフィンランドで修行をする足立さやかとともに出場したヤルコ・ニカラ(スバル・インプレッサWRX)は総合7位で初戦をゴールしている。

 アークティック・ラップランド・ラリーの優勝はTGSワールドワイドのシュコダ・ファビアR5を駆ったエリック・ピエタリネン。なんとR5マシンでの2戦目でフィンランド選手権初優勝の快挙だ。

 ピエタリネンは24歳。11ステージのうち8SSでベストタイムを奪い、53年の歴史をもつアークティック・ラリーで史上2番目に若いウィナーに輝くことになった。彼は1989年に25歳で優勝したトミ・マキネンを抜き、2012年に21歳で優勝したエサペッカ・ラッピに次ぐ記録を達成した。