WORLDWIDE2016/08/21

大輝・貴元、ラリー・トゥルクでトップ10入賞

(c)Ralli SM

 フィンランド・ラリー選手権第5戦ラリー・トゥルクは20日に最終日を迎え、TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムの育成ドライバーである新井大輝が総合7位、勝田貴元が総合10位に入賞した。

 トミ・マキネン・レーシングで欧州ラリー修行を続ける二人にとってラリー・トゥルクは昨年に続いて2度目の参戦となる。フォード・フィエスタR5でのラリーもこれが4戦目、初日のナイトステージを終えて6位につけた大輝は、最終日のオープニングSSで5位に浮上。その後、SS7ではベストタイムを奪いながら5位をめぐる大接戦を演じたものの、最終ステージの序盤でアンチロールバーを破損したため7位でフィニッシュしている。

 いっぽう初日を14位でスタートした貴元も少しずつペースをアップ、着実な走りにより10位まで順位を上げてフィニッシュしている。

 初日をトップで終えたユハ・サロ(プジョー208 T16 R5)だが、最終日も路面掃除に苦戦することになり、朝のループで3連続ベストタイムを奪ったヨーナス・ソイル(三菱ランサーエボリューションVIII)が逆転で首位に浮上、そのまま残りのステージでも首位を守り、わずか2年半前にラリーを開始したにもかかわらず、グループNマシンでフィンランド王者を破る離れ技をみせてフィンランド選手権初優勝を飾っている。

 サロは午後のステージではミッコ・レヘッサーリ(シュコダ・ファビアR5)にも抜かれて、3位まで後退することになったが、最終ステージでブレーキを失ったレヘッサーリは6位までポジションを落とし、キム・ニエミ(三菱ランサーエボリューションV)が3位でフィニッシュしている。