WORLDWIDE2017/01/29

大輝・貴元そろってアークティック・ラリー完走

(c)SM Ralli

 アークティック・ラップランド・ラリーは28日に最終日を迎え、TOYOTA GAZOO Racingチャレンジプログラムの育成ドライバー、新井大輝は10位フィニッシュ、勝田貴元も20位で完走を果たしている。

 二人のトミ・マキネン・レーシングでの海外参戦プログラムは、今年もフィンランド選手権開幕戦のアークティック・ラップランド・ラリーで新シーズンを迎えることになった。フォード・フィエスタR5で出場したこのイベントは、2週間後に控えるラリー・スウェーデンのための実戦トレーニングとなるため、十分な経験値と自信をここで掴んでおきたいところだ。

 フルスノーで争われるアークティック・ラップランド・ラリーは最終日も5SS/149.12kmという長い距離が設定されており、前日をクラス6位で終えた大輝は、二日目のオープニングSSで5位に順位を上げてスタートすることになった。大輝はその後も堅実なペースを守っていたものの、23kmのSS9で3番手タイムを出した直後、52kmというラリー最長の最終ステージで5分35秒をロス、10位に順位を落とすことになった。

 いっぽう貴元は初日、スノーバンクでスタックして20分近くをロス、一時32位まで後退したものの、じょじょにペースを掴んで追い上げ、52kmの最終ステージでは手応えのある走りで5番手タイム、見事、20位まで挽回してフィニッシュしている。

 また、TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムの育成コドライバーとして今季のフィンランド選手権に挑戦する足立さやかは、ヤルコ・ニカラとのコンビでスバル・インプレッサWRX STIで出場、総合4位でフィニッシュすることになった(写真)。

 ラリーは終盤の2ステージで連続してトップタイムを奪った地元のテーム・アスンマーがシュコダ・ファビアR5でのデビュー戦にもかかわらずチャンピオンのユハ・サロ(プジョー208T16 R5)を逆転、アークティック・ラップランド・ラリーで初優勝を飾っている。