WRC2016/12/01

旧スペックWRカーによるWRCトロフィーが誕生

(c)M-Sport

 11月30日にウイーンで行われたワールドモータースポーツカウンシル(WMSC)は、2017年の世界ラリー選手権で旧スペックWRカーによるFIA WRCトロフィーを新設することや選手権リーダーがDay1のみを1番手で走ることになる新しいスターティングオーダールールを決定するなど、新しいシーズンにむけてさまざまな重要な事項を承認している。
 
 WMSCの決定事項は以下のとおり(2017年カレンダーについては別記事参照)。

・新しいスターティングオーダールール
P1ドライバー(2017年WRカーのドライバー)はDay1を選手権の順に走り、Day2とDay3は前日までの順位のリバースで走行することになり、そのほかのドライバーは前日の順位に従ってそのあとに続いてスタートすることになる。P1ドライバーがラリー2でリスタートする場合はP1の最後尾のドライバーに続いてスタートすることになる。また、開幕戦の初日のスタートオーダーは、これまでどおりに前年の選手権順位に基づくことになる。

・FIA WRCトロフィーの新設
2016年までのWRカーで出場するエントラントにむけてFIA WRCトロフィーが新設された。最大で7戦までに登録、うちベスト6戦のポイントを有効として、もっとも多くのポイントを獲得したドライバーとコドライバーがWRCトロフィーの勝者となる。ただし、WRCトロフィーへのエントラントが5台に満たない場合には、シリーズタイトルは成立しない。

・ジュニアWRCはフィエスタR2のワンメイクへ
これまでのシトロエンに代わって、新たにMスポーツがジュニアWRCのマシンサプライヤーに決まり、2017年と2018年はフォード・フィエスタR2で争われる。

・公式タイヤ・サプライヤー
2017年WRCへの公式タイヤ・サプライヤーはミシュランとDMACKが登録、ピレリは外れることになった。