ERC2016/10/08

注目の選手権2位争い、ルクヤヌクが初日をリード

(c)ERC

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 2016年ヨーロッパ・ラリー選手権(ERC)最終戦のキプロス・ラリーが10月7日に開幕、ロシアのアレクセイ・ルクヤヌク(フォード・フィエスタR5)がレグ1に設けられた2つのナイトステージを終えて首位に立っている。

 すでに前戦のラリー・リエパーヤで2年連続のチャンピオンを獲得したポーランドのカイエタン・カイエタノビッチはキプロスを欠場、ルクヤヌクとラルフス・シルマチスによるドライバーズ選手権2位争い熱い視線が注がれることになった。

 ミックスステージで争われるキプロス・ラリーは金曜日の午後にリマソルで行われたセレモニアルスタートに続き、日没を待ってオープニングステージがスタートする。11.35kmのこのステージでトップタイムで発進したのは、ナイトステージでのダストを警戒して一番手のスタートをチョイスしたルクヤヌクだ。

 ルクヤヌクはSS2のブラインドコーナーであわやコースオフ、フロントに軽くダメージを負いながらもベストタイムを連取、28.3秒にリードを広げて初日を終えることになった。

「クレストを超えたあとのブラインドコーナーでリヤのグリップを失ってしまった。完全な暗闇のなかでまったく何も見えないので、どこへ行くのかわからない状態だったよ。本当に恐ろしい体験だった」とルクヤヌクはほっと胸をなで下ろした。「でも、ペースはOKだった。スタートはよかったし、クルマはパーフェクトだよ」

 好調な滑り出しをみせたルクヤヌクに対してシルマチスはクレストが連続するナイトステージに苦戦、初日は1分8秒遅れの6位に低迷することになった。

 初日の2つのステージを終えて2位につけているのは、ラトビアのニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアR5)。昨年のERC最終戦スイスに続いて、今年も最終戦でR5マシンをドライブするチャンスに恵まれた彼は健闘の走りで初日を28.3秒差で終えている。また、前戦のラリー・リエパーヤでERCジュニア・チャンピオンに輝いたマリヤン・グルーベルがR5マシンのデビュー戦ながら首位から30.1秒差の3位で続いている。

 また、予選3番手タイムだったダビッド・ボトカ(シトロエンDS3 R5)も慣れないナイトステージにペースが上がらず、8位と苦しいスタートなっている。