WRC2025/02/16

無敵ソルベルグ、スウェーデンWRC2の3連勝に迫る

(c)RedBull Content Pool

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 ラリー・スウェーデンWRC2では、母国ラウンドで圧倒的な走りを見せているオリヴァー・ソルベルグ(トヨタGRヤリスRally2)が、土曜日のステージでもステージウィンを重ねてリードを広げている。

 2023年と2024年、シュコダ・ファビアを駆ってウーメオ開催のラリー・スウェーデンの頂点に立ったソルベルグは、トヨタGRヤリスに乗り換えても、その勢いは衰えることはなかった。金曜日の午後にはマシンに慣れるのに手間取ったり小さな技術的な問題もあったものの、土曜日には7ステージ中4ステージを制して39.0秒までリードを拡大した。

「ここまでは順調だった!確かに難しい一日になった。ステージは昨日とはまったく違う特徴があったからね。学びの日だ。今日は自分のペースを保つことに専念した。とても楽しかったよ」とソルベルグは語っている。

 2位にはフィンランドのローペ・コルホネン(トヨタGRヤリスRally2)がつけているが、その後方では3位争いが繰り広げられ、ゲオルグ・リンナマエ(トヨタGRヤリスRally2)、ミッコ・ヘイッキラ(シュコダ・ファビアRS Rally2)、ラウリ・ヨーナ(シュコダ・ファビアRS Rally2)の3人がわずか9.6差の中でこの日をスタートしている。

 オープニング・ステージでは、3位からスタートしたリンナマエに対し、ヘイッキラが2.3秒差を詰めていきなりプレッシャーをかける。それに対応をしようとリンナマエは限界を超えてプッシュし、その代償を払うことになる。次のステージで彼はラインを外れてスノーバンクに突っ込み立ち往生。観客に助けられてコースに復帰したものの、5分以上の遅れを喫し、表彰台フィニッシュの望みが絶たれてしまう。

 リンナマエが脱落したことで、ヘイッキラが3位に浮上、トップ3内のステージタイムを連発してヨーナに対し13.8秒差をつけている。午後に入ってもヘイッキラの勢いは止まらず、コルホネンとの差を17.7秒まで縮め、ヨーナをさらに引き離し25.7秒差としている。

 また、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムの2期生である小暮ひかる(トヨタGRヤリスRally2)は金曜日にマシンを止めたあと土曜日はペースをとりもどして16位で続いており、山本雄紀(トヨタGRヤリスRally2)は10位につけている。