WRC2023/04/24

豊田会長、痛ましい事故が起きぬよう対策呼びかけ

(c)Toyota

 豊田章男 TGR-WRT会長は、深い悲しみのなかで行われたクロアチア・ラリーでエルフィン・エヴァンスとスコット・マーティンが1年半ぶりに勝利を飾ったことを讃えるとともに、クレイグ・ブリーンというラリーを愛する大切な仲間を失ったことを悼み、今後、このような痛ましい事故が起きぬよう、やれる限りの対策を必死に考えて実行していかなければならないと呼びかけた。

「先日、我々の強力なライバルであり大切な仲間でもあったドライバーを失いました。亡くなったクレイグ・ブリーン選手、そのご家族、チームの皆様に哀悼の意を表します」

「今大会は、全てのラリー仲間たちがブリーン選手のことを想いながら走っていたように感じます。そのような大会で、ブリーン選手のかつてのコドライバーであったスコットが、表彰台の一番高いところに立てたこと、良かったと思います。スコットおめでとう」

「エルフィンも、スコットの笑顔をブリーン選手に見せてあげてくれてありがとう。そして、エルフィン自身は、久しぶりの優勝!本当におめでとう!2021年のフィンランド以来の優勝です。ずっと苦しんでいたエルフィンの最後の1ピースが、ようやくはまったのだと思います。エルフィンの笑顔、最高でした」

「ブリーン選手は『運転を楽しむことの大切さ』について、よく話されていたそうです。今回のエルフィンは、きっと心から運転を楽しめていたから、あの笑顔だったのだと思います。ラリーが好きで、運転を楽しもうとする我々にとって、今回の事故は、本当にショックで痛ましい出来事でした。今後、こんな悲しいことが起きぬよう、やれる限りの対策を、我々は必死に考えて実行していかなければならないと思います」

「走るクルマの音や匂いや迫力、ドライバーたちのドラマ・・・、ラリーは本当に人々の心を動かすスポーツだと思っています。そんな感動を、これからもモータースポーツの現場からお届けしていきたい。そのためにも我々は、もっといいクルマづくりを続けてまいりたいと思います」