カッレ・ロヴァンペラがラリー・イスラス・カナリアスで全18ステージのうち15ステージでベストタイムを奪って今季初優勝、通算16勝目を達成、カルロス・サインツ、セバスチャン・オジエを抜いてトヨタでの最多勝利記録を更新することになった。
これで、トヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチーム(TGR-WRT)は開幕から4連勝。オジエが総合2位、エルフィン・エヴァンスが総合3位でフィニッシュしたことにより表彰台を独占し、さらに勝田が総合4位に入ったことで2023年のサファリ・ラリー・ケニア以来となる、1-2-3-4フィニッシュを達成した。また、ロヴァンペラは、スーパーサンデーとパワーステージも制してパーフェクトウインを達成、選手権首位の座を守ったエヴァンスとの差を57ポイント差から43ポイント差へと縮めている。
TGR-WRTとしては、総合順位、スーパーサンデー、パワーステージの全てで獲得可能な最大ポイントである60ポイントを加算することに成功。マニュファクチャラー選手権首位の座を守り、2番手で続くヒョンデとの差を51ポイントと、さらに拡大している。
TGR-WRTの豊田章男会長は、WRC として初開催されたこの未知なるイベントで素晴らしい勝利を達成したチームの全メンバーを称賛するとともに、ドライバーたちがシェイクダウンですでに自信を持ててしまうほどセッティングの決まったクルマをつくったエンジニアたちを称えている。
「こんなにも素晴らしい結果で走りきれたのはTOYOTA GAZOO Racing WRTすべてのメンバーの努力によるものだと思っています。みんなありがとう。はじめて走るカナリアの道でカッレ-セブ-エルフィン-貴元の1-2-3-4フィニッシュが果たせてよかったと思います」
「どういった道か、カナリアで多くの経験があるユハがそれをみんなに伝え、ラリーが始まる前からチームに安心を与えてくれていました。経験のない道でも、我々のエンジニアとメカニックは『ドライバーたちがシェイクダウンで自信を持ててしまうほどセッティングの決まったクルマ』をつくってくれていたそうです。エンジニアたちの素晴らしい仕事に、シェイクダウン後のドライバーたちが思わず『ありがとう』と言っていたというエピソードを聞きました」
「一緒に戦うメンバーがお互いにありがとうと言えるチーム。TOYOTA GAZOO Racing WRTは常にそんなチームでありたいと願っています」
「ありがとう。お疲れさま。今回は特にみんなの気持ちがこもったラリーでした。このあとラリー・フィンランドまで過密なスケジュールが続きます。またみんなで心ひとつにラリーに向きあっていきましょう!」