WRC2018/08/21

豊田総代表、ラトバラを完走させられず悔しい

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチームは、先週末のラリー・ドイッチュランドでオイット・タナクがトヨタ・ヤリスWRCでのターマックラウンド初優勝を飾り、エサペッカ・ラッピが3位でフィニッシュを達成した。

 豊田章男チーム総代表は、感動的なダブルポディウムを成し遂げたチームを祝福するとともに、ヤリ-マティ・ラトバラがマシントラブルで最後まで走りきることができなかったことを悔しく想うと述べ、この事実をしっかり受けとめて、もっといいクルマづくりを目指すと宣言した。

(以下、豊田章男チーム総代表コメント全文)

週末、ドイツで行われた世界ラリー選手権でタナク選手とヤルヴェオヤ選手が優勝し、フィンランドに続く2連勝を果たしてくれました。

加えて、フィンランドでは悔しい想いをしたラッピ選手とフェルム選手が3位表彰台に立ち、トヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチームとしては2戦連続での1−3フィニッシュとなりました。

ヤリスWRCのエンジンは、ドイツにあるTMG(トヨタ・モータースポーツGmbH)でつくられています。

その設計・開発に携わる関係者が見守る地ドイツでドライバー達がポディウムに立った姿は、私にとっても、とても嬉しく、感動的なシーンとなりました。

感動的な週末に導いてくれたチームのみんな、本当にありがとう。

そして、いつも応援いただいているファンの皆様、今週も熱い声援を送ってくださり、ありがとうございました。

一方で、悔しい想いもありました。

ラトバラ選手がマシントラブルにより、ドイツの道を完走できずに終わってしまいました。

先日、ラトバラ選手は、私に「ヤリスは乗りやすいクルマです」と話してくれました。

今回も彼は「ヤリスの運転を心底楽しめている」と言ってくれていましたが、マシントラブルで彼のドライブを止めてしまいました。

我々はドライバーが安心して全力で走れるクルマをつくる責任があります。しかし、まだ我々には、それが果たせていません。

この悔しさを、しっかり受けとめもっといいクルマをつくるチャンスに変え、努力していかなければならないと、改めて、強く感じています。

ドライバーが安心して走りを楽しめるクルマを目指し、今後も戦ってまいります。

皆さま、引き続き、応援よろしくお願いいたします。

トヨタ自動車株式会社 代表取締役社長 
TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team総代表
豊田 章男