WRC2022/09/26

貪欲に勝利に挑むオジエ、懸念は週末の天候?

(c)Toyota

 ラリー・ジャパンまでの今季の残り3戦すべてに出場することを決めたセバスチャン・オジエは、彼にとって未勝利のイベントだったラリー・ニュージーランドで勝利のトロフィーを持ち帰ることを決意している。

 オジエは、開幕戦ラリー・モンテカルロをはじめ今季はこれまでに3戦のみをドライブしただけだ。彼がGR ヤリスRally1のステアリングを握るのは4位でフィニッシュしたケニア・サファリ・ラリー以来、3カ月ぶりとなる。

「良い休暇期間を経て、シーズンの最後を飾る3戦にGRヤリスで復帰できることにわくわくしているよ。とオジエは語った。

「ニュージーランドはとても美しく、世界でも最高のステージがいくつもある。もちろんいつものように優勝を目指すよ。しばらく休んでいたので、すぐにリズムを取り戻すのは簡単ではないと思うが、チームが最高の結果を得られるようにサポートしたい」

 オジエは、2010年にキャリア初優勝がかかったニュージーランドで残り3つめのコーナーでのスピンによって優勝をトヨタGAZOOレーシングWRTのチームディレクターであるヤリ-マティ・ラトバラに勝利を奪われており、彼にとってやり残したことがあるイベントの一つになっている。

「ラリー・ニュージーランドは、今年ぜひとも出場したかったラリーのひとつだ。過去に一度だけ2010年に出たことがあり、最終ステージの終盤のコーナーでスピンをしてヤリ-マティに優勝を譲るまでは接戦が続いていた。その時は残念な気持ちだったが、数週間後にWRCで初めて優勝することができた。しかし、ニュージーランドではまだやり残したことがあることは確かだ。それもまた僕が復帰する理由の一つだ」

 オジエは過去、ほとんどのグラベルラリーを先頭ランナーとして走って、路面掃除のハンデを抱えながらもタイトルにつなげる結果を残してきた。オジエが8番手という後方からクリーンな路面でスタートするニュージーランドでは当然のことながら優勝争いへの期待がかかる。

「ニュージーランドでは僕が走ったときは掃除が必要な緩いグラベルがたくさんあったことはたしかだ。しかし今、ラリーは雨の可能性が高い時季に開催される。これは、僕のスターティング・ポジションが明らかに良くないことを意味している」