WORLDWIDE2017/05/23

足立さやか、フィンランド選手権で6位入賞

(c)Toyota

 TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムにてヨーロッパでコドライバートレーニング中の足立さやかは、5月19〜20日に開催されたフィンランド・ラリー選手権第4戦リーヒマキ・ラリーにスバル・インプレッサWRX STI R4でドライバーのヤルッコ・ニカラと共に参戦、総合6位でラリーを終え、選手権3位を堅持した。

 フィンランド選手権は、コーナーとジャンクションが次々と続くステージが多く、コドライバーにとっては特にタフなトレーニングとなる。足立が今回参戦したリーヒマキ・ラリーは8つのグラベルステージからなり、平均速度が時速115kmを超える高速ラリー。SS2でのオーバーシュートとSS6でのパンクがあったものの、大きなトラブルはなく走り切り、足立とニカラは6位でフィニッシュした。

 足立はニカラとの初めてのグラベルラリーでラリー序盤はタイミングを合わせることが難しかったとコメントした。

「とにかくスピードの速いラリーでした。スノーラリー3戦の後、ヤルッコとは初めてのグラベルラリーだったため、車のリズムや車速、車の動きに対する感覚を合わせていくのが少し大変でしたが、徐々にタイミングが合ってきて、楽しく走ることができました。時間的にとてもタイトだったロードセクションでのタイヤ交換なども含め、ヤルッコと二人で協力して乗り切ることができました。ペースノートで使用する言葉など、今後さらに改善できるポイントも見つかったので、今回のグラベルのリズムを忘れず、次に繋げたいと思います」

 ニカラは今回でいいコンビネーションをつかんだので、次戦ではすぐにいいペースを見せることができるだろうと自信をみせた。

「前戦から間が空いていたこともあり、リズムを取り戻すのに時間がかかり、難しいラリーでしたが、距離を追うごとにタイミングが合うようになってお互いの感覚が戻ってきました。パンクは不運でしたが、それほど大きな影響は及ぼさなかったので選手権3位の位置はキープできました。次のラリーは3週間後なので、すぐによいペースに乗れると思います。学び中の選手にとっては定期的に競技に出続けることが大事なので、このプログラムはとてもよいプログラムだと思います」

 TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムにてチーフインストラクターを務めるヨウニ・アンプヤは次のようにコメントしている。

「フィンランド選手権に参戦したヤルッコ・足立組は、超高速のチャレンジングなラリーで素晴らしい結果を挙げました。このラリーは特にコドライバーにとって難しいラリーだったはずです。R4車両で、格上のR5車両相手に互角に戦っていることをうれしく思います」

 足立とニカラの次戦は、6月9〜10日に開催されるフィンランド選手権第5戦O.Kアウト・ラリーとなる。