WRC2023/04/23

首位のヌーヴィル、クロアチアをクラッシュ

(c)Hyundai

 ヒョンデ・モータースポーツのティエリー・ヌーヴィルは、クロアチア・ラリーをリードして迎えた土曜日の朝にクラッシュに見舞われ、亡きクレイグ・ブリーンと彼の家族のために持ち帰ろうとしていた勝利を達成できなかったことを惜しんだ。

 ヌーヴィルは、エルフィン・エヴァンスに10.8秒の差をつけて、SS11ラヴナゴーラ〜スクラドヌービルをスタートしたが、5.2km地点の右コーナーでインカットした際にダートでワイドになってしまう。小石がちらばった路面で彼のマシンはスライドしたままオフ、運悪くコース脇に設置されていたコンクリート製の土管に左リヤをヒットさせてしまい、サスペンションを壊してリタイアを余儀なくされることになった。

 ヌーヴィルは、ブレーキングでタイヤをロックさせたことを認めたが、コーナー進入が速すぎたことが原因とは考えていない。

「うまく説明するのは難しいが、ブレーキングでタイヤをロックして、ダストでスライドしたんだと思う」とヌーヴィルは語った。

「わからないが、速く走りすぎたという感覚はなかった。ブレーキングでダートに入り、フロントのハードタイヤでホイールをロックさせてしまい、そのまま少し直進してしまった。そして、一度砂埃にタイヤがつかまると路面を維持するのは難しいんだ」

「残念だよ。僕らにはこの週末にはミッションがあり、それに向かっていたのだけどね。このようなラリーでは100%の自信がないとき、小さなミスが仇となる」