WRC2019/01/29

100周年のシトロエン、モンテでWRC通算100勝達成

(c)Citroen

 1919年に誕生したシトロエン・ブランドにとって100周年となる2019年、シトロエン・レーシングは、ワールドチャンピオンとなってチームに復帰したセバスチャン・オジエとともにチームにとって記念すべきWRC 100勝を飾って新シーズンをスタートした。

 開幕戦モンテカルロの最終日、ラリーリーダーのオジエにスロットルの問題が発生したため、最後の瞬間まで誰が勝つのかまったくわからないスリリングな展開となったが、コンマ数秒というドラマチックな闘いを制したオジエが、チームにメモリアルウィンをもたらすことになった。

 チーム代表のピエール・ブダールは、この厳しい闘いの果てに手にした1勝に100勝の重みを感じているようだった。

「ラリーで100勝を挙げること、そして100年という積み重ねはこのブランドの命とWRCの歴史においての強い力となる。このスポーツとシトロエン・ブランドの間にはとても強い絆が存在する」とブダールは語った。

「モンテカルロの最終日はサービスがなかった。セブとジュリアンに救いの手を差し伸べることができないことは我々にとって非常にもどかしいものだった。この問題がもっともっと難しい状態に発展してしまうかもしれないことも気がかりだったが、本当にほっとしたよ」

 ブダールは、この素晴らしい勝利にいつまでも酔うことなく、困難なシーズンに立ち向かうつもりだと決意を語った。

「まずは、この勝利を喜んでいる。勝利のゴールにセブとジュリアンを迎えることができたことは最高に嬉しいことだし、今日はチームみんなで祝杯をあげさせてもらおう」とブダールは語った。

「だが、まだまだ我々には多くの仕事が残っていることは忘れないようにしなければならない。我々は今日セブのために、昨日は(エンジントラブルでリタイアとなった)エサペッカ(・ラッピ)のため、このクルマにどんな問題が起きても修理していけるように取り組んでいる。我々が勝利したいのはここ、モンテカルロだけじゃない、今年はまた別の目標がある、今年は戦いが非常に難しくなると、もうはっきりとここで言っておくよ」