WORLDWIDE2016/10/24

16歳のロヴァンペラ、ラトビア・チャンピオン獲得

(c)Rallijs Latvija

 史上最年少の国内ラリー選手権チャンピンが誕生した。今月16歳になったばかりのカッレ・ロヴァンペラが、10月22〜23日に行われたラトビア選手権最終戦のラリー・ラトビアで優勝を飾り、2016年のラトビア・チャンピオンを獲得した。

 ラトビアの首都リガを舞台に争われるラリー・ラトビア。その初日はターマックの公園ステージの8つのショートステージをグラベルタイヤで走る設定となり、カーナンバー1をつけてスタートしたロヴァンペラ(シュコダ・ファビアR5)はSS2のトップタイムでラリーをリード、これを19歳のニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアR5)が追い掛ける展開となり、10代の若手二人による激しいトップ争いになった。

 ロヴァンペラはSS2からSS4まで3連続でベストタイムを奪ってリードを3.3秒まで広げるも、SS5でトップタイムを叩き出したグリアジンが0.3秒差で一時首位に立つことになる。しかし、ロヴァンペラはSS6、7と連続してベストタイムを奪い、0.19秒をリードして初日を終えることになった。

 グラベルステージに舞台を移した二日目も二人のバトルが続くかに見えたが、ロヴァンペラが最初のステージからベストタイムを刻んでリードを広げることになる。雨によって難しいウェットコンディションとなるなか彼はラリー最長ステージとなる22.81kmのSS11ではグリアジンに30秒差をつける圧巻のベストタイムでラリーを掌握、この日行われた6ステージすべてにおいてトップタイムを奪い、最終的にグリアジンに1分22.8秒差をつけて独走で勝利を飾り、16歳でラトビア・チャンピンに輝くことになった。

「うわあ、最高の結果でほとんど完璧なシーズンの終わりになったよ! 最終戦の勝利でラトビア選手権のタイトルも決めることができたよ!」とロヴァンペラは語った。

「最終日はチャレンジングな路面コンディションになったけど、今朝、僕らはクルマの最高のフィーリングを見つけようとしたんだ。それで勝利にむけて大きなリードを築くことができたんだ」

「これで僕らにとって今年最後のイベントになるので、新しいシーズンと新しいラリーの準備をすぐに開始するつもりだ。この一年のみなさんの応援に感謝しているよ」